初詣三社巡りに急ぎけり       順子
商ひに余念のあらず去年今年 宣子
峠まで登り見下ろす初景色 康邦
初神籤くの字くの字に結ばるる 拓水
初天神詣で帰りに昼寄席へ かもめ
ひとり居の雑煮の餅を二つ焼く 恵子
天守より湖北一望深雪晴 幸子
神体と崇める杉の淑気かな 静子
老犬や数へ十五の歳迎へ 日田路
一願や三日続けて初詣 直之

よもやまを語り七福神詣       一照
福笹を手渡す巫女の幼な顔 ひいづ
初句会友健やかに笑まひけり 春生
葉牡丹の渦は迷路をなせりけり 嘉宏
水仙や門扉に貼らる転居先 尋嘉
神木の榧の走り根寒施行 たけし
探梅や農家に借りる外厠 忠利
寒の水旨しと薬日に三度 豊治
水仙の列成す土手に昼餉かな サダ子
ガス燈の灯る運河や日脚伸ぶ 多賀子


1月2008
   
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