巡礼を待つなる札所梅早し       多賀子
集めれば箱一杯や針供養 瓔子
日が照りて白梅黄色く見えにけり 留美子
廃校の花壇の跡に草青む 柳影
春寒やポケットにある頭痛薬 一弘
山門の仁王に梅の香りけり 順子
初午の祠に谷戸を一望す 斉
雪解風梢ゆらして渡りけり 春生

石段は急ぐべからず寺の春       一照
カルストの白をきわめて草青む 宣子
針納め千人針を語り種 由紀子
バス停の火の見櫓に海苔干され 忠利
検査値のすべてよろしと春立ちぬ 道子
老梅に縄囲ひして寄らしめず 静子
手弱女の振袖めきし枝垂れ梅 喜代子
鳥羽伏見戦の跡に梅まつり 一宏


2月2008
   
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