あかしやの花散る路面電車かな    静子
純白の紙も混じりて袋掛 恵子
若楓写経疲れの目にやさし 隆雄
泥付きの筍積みし朝の市 一弘
土産屋のテントひしめく島の夏 宣子
侍の父に抱かれし祭り稚児 裕子
節くれの指に挟みて草の笛 恵子
土塀越し見上ぐ大山蓮華かな たけし
この旅をきつかけとして衣替へ 明美
図書館の窓全面に新樹光 元二

一年はあつといふ間や花は葉に    広治
信号の隠れて見えて神輿揉む 操
武者人形ずらり並べて座敷蔵 道子
店の中通り抜けゆく若葉風 厚子
通院日すこし早目の更衣      豊治
若葉風ひとり湖畔の句碑巡り 信正
開演を待つ縦列や若葉風 幸子
機械とはいへど手押しや麦を刈る とめ子
買物に男が走る夏祭  智
佐久に道迷ひ草笛吹きにけり 多賀子


5月2008
   
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