バーベキュー囲むテラスや天の川 かもめ 硯洗ふ明治気質の父偲び 多賀子 足湯して眺む端山の遠花火 宣子 盆休み電話一本なき昼間 信行 何はさて先づ一献や新豆腐 尋嘉 若者の屯せる浜星月夜 静子 湖汚すまじと流燈堰き止むる あきひろ 妻逝きて一人眺める盆の月 辰也 万灯の道辿り行く展墓かな 道子 野の花にリボンをかけて盆花に 厚子
鬼コーチ西瓜二つを抱へ来る 志峰 調律のピアノの音色秋立てり 正勝 いつ来ても迷ふ大阪秋暑し 裕子 ふるさとの湖に架りし天の川 明美 パルテノン神殿浮ぶ星月夜 隆雄 星月夜隠岐の哀史を語りけり 真千子 大輪に金平糖めく揚花火 三重子 終戦日傷痍軍人知らぬ子や 日田路 振りのたびピアスの光る盆踊 一子 転がして運ばれ来るや大南瓜 操
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