丈揃ひなる口開けの若布干す あきひろ
建国日空に国旗と安全旗 桂伸
潮風にはや満開の梅の宮 裕子
黒檀の大衝立や盆の梅 由紀子
佐保佐紀の遅速の梅の寺を訪ふ 真千子
土手焼くや空き缶数多焦げゐたり 尋嘉
鶯や教会までの道すがら 恵子
春節祭赤提灯の金の文字 嘉宏



村起こしの目玉といはむ盆梅展 領一
日を刎ねる鈴をつけたる納め針 柳影
日だまりは一足早き梅の花 三重子
雪解の月の雫の落ちにけり 柳二
目まぐるし晴雨日替り二月尽 豊治
立ち消えとなりし縁談春寒し 宣子
遥かなる富士は真白や若布干す 隆雄
細腕のたつき支へし針納め 静子


2月2010
   
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