句を案ずベンチに聞きし初蛙 みどり
一つ咲き一つは蕾二輪草 隆雄
聞きなれぬ声も混ざりて囀れり 斉
村人の心づくしの草の餅 和子
リフォームの母の紬の花衣 静子
満席の花見トロッコ峡日和 かもめ
花霏霏と白衣観音裾模様 智
灯籠に一房長き藤の花 由紀子
湯の町を貫く川のおぼろかな 宣子
香遊びして時過す春の宵 広治



摺れ違ふ人も朧に花灯路 道子
谷戸奥に仰ぐきりぎし風光る とめ子
珈琲にミルクの渦や春の昼 豊治
落慶の寺を寿ぎ花万朶 裕子
花人にまじりて犬の散歩かな 尋嘉
蝮草古墳の杜の暗がりに 倉太
近づくを咎むる仕種藤の虻 領一
道草の鞄ころがる花の土手 一宏
欄干に湖中句碑見て春惜しむ あきひろ
花の種蒔く吉日を選びけり 修三


4月2010
   
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