久々の家居卯の花腐しかな 明美 コーヒに朝が始まる薔薇の卓 真千子 退院の母といただく新茶かな 多賀子 嬬恋の黒ぼこ畑にキャベツ苗 宣子 引越の荷の手付かずや花は葉に 幸子 山峡の一戸に大き鯉幟 宏治 夢殿へ長き築地や寺薄暑 章子 耀ふて鴟尾のまぶしき五月かな 静子
渓流の苔むす石や九輪草 領一 宝塔に常磐木落葉無尽蔵 静子 一泊の遠来の児に武具飾る 節江 卯の花を愛でて吊り橋渡りけり 倉太 日に香り風に香るや薔薇の園 操 緑さすどの道とらむ遊歩道 たけし 純白やトラピスチヌの庭のバラ かもめ 小さき花かたまり咲ける道薄暑 道子
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