絶好のお出掛け日和文化の日 嘉宏 解禁日蟹の旗たつ駅混みぬ 明美 口まるく開けて唄ふ児縁小春 和子 休日の列車運休冬に入る 幸子 日の差して白さざんかの寂しからず とめ子 花石蕗の路地に名残の井戸ポンプ 忠利 異人墓地見下ろす丘の帰り花 隆雄 干し物のからりと乾く小春かな みどり ご利益はさほど願はず神の留守 晴義 装束の折目正しく神迎ふ 修三
城郭の如き別院親鸞忌 由紀子 淀君の墓標のあたり雪婆 かもめ 裾野まで続くがごとき大根干し 智 いつの間に消えし漁火鷹を待つ あきひろ たんぽぽの返り花して異人墓地 多賀子 築山の日当たるところ返り花 一宏 改札を出れば北山しぐれかな 道子 商店街朝一斉に落葉掃く ひいづ 境界石落葉に赤き十文字 操 落葉急狭庭を埋む色とりどり 尋嘉
俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/