手すさびの遺品といはれ走馬灯   紫峽
打ち止めの花火大きな輪を描く   一宏
埠頭行く初秋風に目を細め     操
病抜け体調よろし食の秋      和子
ケーブルを降りて辿りし展墓かな  静子
回廊に新涼の風吹き渡る      恵子
屋上は手さぐり歩き花火待つ    多賀子
山影のうち重なりて銀河濃し    忠利



横ゆれの風をいなせる芭蕉かな   紫峽
お決まりの線香花火で仕舞とす   直之
掃苔や読めぬ墓石もねんごろに   節江
秋暑し老眼鏡の度が進み      智
浅草にサンバのリズム秋暑し    倉太
遊ぶ子の茣蓙にこぼれて赤まんま  泰子
旅人を加へ広がる踊りの輪 宣子


8月 2011
   
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