重文の町家見学文化の日 ひいづ
公園は今彫刻展文化の日 ひかり
鷹舞へる下に修行の岩場かな あきひろ
人々の棒立ちに鷲仰ぎけり 雅紀
寺町の一宇修復親鸞忌 由紀子
護摩を焚く落葉時雨の札所寺 辰也
踏まねばの韓紅の落葉かな 宏治
札所訪ふ湯宿の膳や薬喰 章子
落葉松の屏風囲ひの牧閉ざす 多賀子
雨の中会場賑はう文化祭 厚子



木の葉髪身辺整理始めけり 節江
遠回りなれど欅の落葉道 領一
丹波路の田の黒々と冬に入る 一宏
茎の石持ち上ぐ気合入れにけり 修三
石切場跡は落葉の吹き溜り 隆雄
冬うらら向きの変わらぬ風見鶏 かもめ
古への太子道とは落ち葉径 幸子
目が合ひて社長と呼ばれ熊手買ふ 元二
冬の鳶嶺の神様より高く 倉太
装束の折目正しく神迎ふ 修三


11月 2011
   
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