水中り何はともあれ陀羅尼助     かもめ
団扇風送りうながす旅話 操
ワイン蔵涼しゆるりと見学す 淑子
三度目の着替へを済ませ山登 直之
汗の顔くしやくしやにして農に老い 一宏
磨崖碑に奏づる川の音涼し 喜代子
鼻ぺちやも鼻の日焼けは免れず とめ子
温泉に疲れをほぐしビール干す 嘉宏
講習会雷の一喝私語奪ふ 節江
急磴を登りし処茅の輪立つ みどり

サーフアーを眼下の熊野古道かな 順子
町内でしめしあはせて水を打つ 広治
鉾町を巡るツアーの列長し 章子
古書市や糺の森の樹下涼し ひいづ
唐崎の松は今しも蝉しぐれ 一宏
白河の関まで八里雲の峰 倉太
時差呆けの薬とならむ冷奴 宣子
所在無くパズルに耽る砂日傘 晴義
老猫に頬を舐められ昼寝覚 修三
読書熱旺盛にして書を曝す 静子


7月2012
   
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