かなかなや御所にそびゆる大銀杏  一宏
昼野球夜は花火見や河川敷     操
目を凝らし指擦り合はせ大根蒔く  節江
旅人を加へ広がる踊りの輪     宣子
鎮魂の思ひ打ち上げ大花火     直之
寝袋に包まる一夜銀河濃し     静子
ひよつとこの笑はせながら踊り来る 柳影


盆の月鎮魂の歌高らかに      瓔子
食卓の椅子を仏間に盆供養     元二
一日はゴルフが目当て盆帰省    章子
ベランダの心地良き風遠花火    三重子
阿波踊り掛け声まねる帰り道    ひかり
独居や到来西瓜持て余し      裕子
駅裏は開発途上泡立草       真千子
棚経に家族揃ひて部屋狭し     厚子


8月2012
   
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