かなかなや御所にそびゆる大銀杏 一宏 昼野球夜は花火見や河川敷 操 目を凝らし指擦り合はせ大根蒔く 節江 旅人を加へ広がる踊りの輪 宣子 鎮魂の思ひ打ち上げ大花火 直之 寝袋に包まる一夜銀河濃し 静子 ひよつとこの笑はせながら踊り来る 柳影
盆の月鎮魂の歌高らかに 瓔子 食卓の椅子を仏間に盆供養 元二 一日はゴルフが目当て盆帰省 章子 ベランダの心地良き風遠花火 三重子 阿波踊り掛け声まねる帰り道 ひかり 独居や到来西瓜持て余し 裕子 駅裏は開発途上泡立草 真千子 棚経に家族揃ひて部屋狭し 厚子
俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/