学問の手綱緩めず去年今年     雅紀
どんど焚まづ風下に放水し     周雄
升酒にほろ酔ひ気分初ゴルフ   宣子
共白髪変らぬ椀で雑煮食ぶ     柳影
恙なく婚五十年初鏡           幸子
年酒酌む父を越えたる子の酒量 道子
初場所の声良く通る行司かな   泰子
手綱引き馬上に御慶申しけり   多賀子
初詣離脱困難なりし列         広治
だんらんの涙流して初笑       三重子

万葉の歌碑立つ道の若菜摘む   英二
まだ登らざる初富士を眼下にす 道恵
海見える街に住まひて初茜     ザザ虫
水仙や日陰に並ぶ石仏         ひかり
七草の緑鮮やか粥旨し         サダ子
帰るさの道の遠さや雪しまく   操
弁慶の七返り坂梅探る         静子
ぼろ市の鏡に映る空の青       隆雄
素泊りの筈が三泊雪止まず     忠利
花柄をまとふマネキン春隣     一宏


1月2015
        
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