老いの身に光陰加速去年今年 嘉宏 雑踏の参道で述ぶ御慶かな 道子 氏神へ何はさておき初詣 みどり 旅先の夫との会話初メール カネコ 七草の一と草神の庭に摘む 眞千子 手びねりのぐい呑み重し年酒酌む 瓔子 仲見世は帰路の楽しみ初詣 桂伸 お年玉足りぬ袋を急ぎ買ふ 厚子 寒牡丹見よと留石除けらるる 由紀子
雪野原湯宿看板林立す 宣子 出初め式いなせな衆の木遣唄 泰子 詮も無し越路の雪に籠りけり 静子 雪しまく停車の長き無人駅 忠利 梅探る次の列車は二時間後 直之 日当たりの女坂より梅探る 章子 片意地を張らずに過ごし春を待つ 修三 ひとすじの奇跡信じて春を待つ ひいづ 高層の窓開け闇に鬼やらふ 周雄
俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/