天上に近き寺とぞ星祭 紫峽 根つからの巨人フアンや生身魂 多賀子 流れ星帰心矢のごと募りけり 忠利 矍鑠と戦時を語る生身魂 静子 秋立つや髪伸ばさうか止めやうか 柳影 這ひ上がりネットに下がるミニ西瓜 厚子 露天湯に飽かず見上ぐる揚げ花火 一宏 新涼や白磁の皿に嵯峨豆腐 桂伸 踊の輪抜けて夜風の宮の杜 操
消えがての火をいとほしむ大文字 紫峽 生身魂人を疑ふこと知らず 倉太 星まつり思ひもよらぬ子の願ひ 幸子 大手術痕を自慢の生身魂 好博 自他許す阿呆自慢の踊るなり 由紀子 踊の輪唄が変はれば広がりぬ 瓔子 新涼の宮に柏手響きけり ひかり 農道に見上げる程の泡立草 三重子 窓開けて確かむ外気今朝の秋 みどり
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