飽きもせず見てゐる郡上踊かな 紫峽 かなかなや瑕瑾なかりし峡の空 智壽子 銅像の台座に踊太鼓かな 操 中元のお礼の電話長きかな 厚子 終戦忌学童疎開の記録見る ひいづ 墓参り村二十戸の恙なし 幸子 朝顔の鉢抱き下校一年生 ひかり 法要のすみて円座にすいか食ぶ とめ子 新涼や眉墨すいと一を引く 瓔子
大文字眺め余生をいとほしむ 紫峽 甲山まこと兜や星月夜 智壽子 七夕に一句もがなとペンをとる カネコ フィナーレの断末魔めく揚花火 公平 腰掛けて夫と二人で食ぶ西瓜 留美子 ひと時を彼の世とつなぐ地蔵盆 隆雄 盆供物仏壇小さく見えにけり 元二 供花数多折鶴数多広島忌 みどり
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