野島崎灯台白く初茜 カネコ 廃校の手入れ無き庭去年今年 公平 初参り着慣れぬ巫女の初初し 晴子 的中の手応へしかと弓始 領一 古希迎ふその日を記す初暦 ひいづ 七草を食べよ食べよと由来説く とめ子 初仕事バッグ抱へて急ぎ足 サダ子 指針とす一句ありけり初暦 瓔子 七日粥草の名唱へきざみけり 喜代子 七日粥味のうすきにキムチ添へ 英二
ぼろ市に買ふ刑務所の作業品 隆雄 雪霏霏とタイヤの跡にすぐ積もる 厚子 ぼた山の如積みに積み雪を掻く 操 成人の日や神宮に献血車 章子 白一色聞きしに勝る雪の余呉 幸子 キッチンは私の城よ日脚のぶ 裕子 喧嘩独楽火花飛ばしてはじかれぬ 信行 雪折れに立入禁ず奥の院 由紀子 梅探ることを日課のウォーキング 道子 新聞に包んで呉れし寒玉子 真千子
俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/