この長蛇村の鎮守の初詣       領一
駅伝の結果見届け寝正月       柳影
元朝や帯を結びて清清し       晴子
卒寿なる期待は如何に初みくじ カネコ
老いたれば派手好みなる初鏡   幸子
濡れ縁にどさと置かれし初新聞 英二
気兼ねなき昼酒旨し三ケ日     元二
初売の試飲は灘の生一本       千里
持ち寄りの和菓子洋菓子初句会 宏治
杖替へて散歩始めの四日かな   尋嘉

初凪に富士は裾野を広げたり   公平
休みぼけ鈍る身体や初稽古     三重子
猫の目の天気に惑ふ避寒かな   章子
寒月や眼下の灯ダイヤめく     広治
長き列寒九の水を汲まんとす   和子
雪雲の筑波の嶺を隠しけり     倉太
寒柝の子供の声の遠ざかる     信行
それぞれの思ひ出語る阪神忌   舞
控へ目に寒紅さして同期会     恵子
歌麿の切手寒中見舞ひ来る     瓔子


1月2020
          
1 2 3 4
5 6 7 8 9 1011
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/