今朝秋や藍の匂へる紺屋町    智壽子 
初秋やメモとり読める歴史物   章子
久々に仰ぐ青空風は秋      周雄
倒立の子の蹴り上げし天は秋   幸子
蔓登る朝顔の紺数を読む     桂伸
白檀をたきて僧待つ盂蘭盆会   眞千子
伸びに伸び見上ぐる程の泡立草  三重子
かなかなや夕べの森を去り難し  操


石庭に画竜点睛一葉落つ     智壽子
無住寺の朽ちたる屋根や秋すさぶ 広治
つよからぬ風を喜び稲の花    淑子
初秋や耳にピアスの庭作り    宏治
煩悩の色香描きし絵灯籠     英二
長崎忌めがね橋より祈る人    信行
稲の花児ら覗き合ふ学校田    尋嘉
筆立に捨てかねてゐる古扇    ひいづ



8月2022
          
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 1213
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/