境内の福火も順路初詣     領一
境内をはみ出す人出初薬師   ひいづ
薄色の短冊ゆかし初句会    由紀子
花道を出でくる舟や初芝居    操
福袋目当てに出掛け人に酔ふ  三重子
注連太くさすが大和の一の宮  眞千子
日の出まで良き声つづく初鴉  公平
リモートの画面に笑顔初句会  瓔子
食卓を早よ片付けよ歌留多せむ 淑子
割烹着いそいそ取りて妻御慶  尋嘉


福笹や巫女のかむれる金烏帽子 柳影
初釜の余興に貰ふ干支茶碗   晴子
山積みの堆肥袋や春を待つ   元二
蛇の目傘粋に挿頭して寒牡丹  和子
風花や人に出会わぬ紙の里   とめ子
隣保みな矍鑠として雪を掻く  裕子
山祇に一礼をして梅探る    章子
巳の杉に供へ山積み寒卵    英二
入園の鞄吟味や春隣       舞
信楽の狸囲みて水仙花      恵子



1月2023
          
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