高砂の尉と姥めく梅見客 智壽子 「光圀」の名札の下がる梅真白 隆雄 あちこちに野焼の跡や峡の村 倉太 谷越えの山家を望む梅の丘 領一 エメラルドグリーンのダム湖風光る 操 城栄枯知るや大樹の梅真白 尋嘉 春浅し鎮守の茶屋のまだ開かず ひいづ 凍返るこんな日に髪刈らずとも 柳影
気まぐれに雲出づる日や春浅し 紫峽 方丈に一文字なり臥龍梅 智壽子 寝しづまる頃よりはげしうかれ猫 眞千子 放哉が籠りし島や冴返る 広治 手品師の手つきさながら海苔あぶる 元二 ウイニングランの白馬や風光る 宏治 新しき道を探れば初音聞く 淑子 声変わりした子はにかむ春浅し 公平
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