高砂の尉と姥めく梅見客     智壽子
「光圀」の名札の下がる梅真白  隆雄
あちこちに野焼の跡や峡の村   倉太
谷越えの山家を望む梅の丘    領一
エメラルドグリーンのダム湖風光る 操
城栄枯知るや大樹の梅真白    尋嘉
春浅し鎮守の茶屋のまだ開かず  ひいづ
凍返るこんな日に髪刈らずとも  柳影


気まぐれに雲出づる日や春浅し   紫峽
方丈に一文字なり臥龍梅      智壽子
寝しづまる頃よりはげしうかれ猫  眞千子
放哉が籠りし島や冴返る      広治
手品師の手つきさながら海苔あぶる 元二
ウイニングランの白馬や風光る   宏治
新しき道を探れば初音聞く     淑子
声変わりした子はにかむ春浅し   公平



2月2023
          
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