第119回 虹の会 草津吟旅 | 平成28年1月30日/31日 |
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上野発9時の特急草津31号に乗り、長野原草津口駅で下車、バスに乗り換えて草津温泉へ。
吟行場所は、湯畑周辺、西の河原公園。湯もみショーを見たり、足湯をしたり、大露天風呂に入ったり、各自自由に吟行した。1回目の句会は5時締切。 二日目は、宿のバスで草津国際スキー場へ。その後戻ってホテル周辺を吟行。12時半締切で2回目の句会をした。 |
第1日目 |
◇吾妻線に入ると一気に雪国。倒木のため万座行が長野原草津口までになる。満席とのことだったが、若干の空きあり。接続電車の都合などで15分遅れ、路線バスはこわいような道をゆく。冬の旅はいろいろなトラブル要素を考えておかないといけないと痛感した。(淑子) ◇数十年ぶりに上野初の特急に乗った。車両連結も少なく如何にもローカル線で懐かしかった。渋川を過ぎると山間を走り、雪を被った立木が花を咲かせたようで楽しめた。(享子) ◇トンネルを抜けるたびに雪が増えてゆく。若い頃のスキーに出かけた時の興奮が蘇ってきた。スキーを持っている若人はあまり見かけなかった。宅急便やレンタルで楽になったせいだろうか。(隆雄) ◇雪見の吟旅は始めてのことで心が弾む。吾妻線に入ると雪景色がひろがり句帳を取り出す。(宏治) |
車窓より |
草津温泉 |
◇大雪の予報に心配したが、無事草津に到着。まず腹ごしらえに入ったおそば屋さんが意外にもおいしくて、またおかみさんがサービスに出して下さった手造りの漬物の盛り合わせに舌鼓。 歩いて湯畑に。草津温泉の中心にあり、硫黄の匂いと湯けむりに圧倒される。(章子) ◇草津の鼻をつく硫黄の匂いに気分は一気に温泉。(宏治) ◇草津の町にはあちこちに雪が残り、湯けむりが街中に漂っているようで、やはり草津はものすごい。次回は湯めぐりをじっくりやってみたい。(隆雄) |
◇長年の待望だった草津温泉に来れた。まだ温泉には入っていないが、湯畑の景は圧巻で、湯もみもまずまずの印象。久し振りだった雪らしい雪を見られて満足。(周雄) ◇湯の町草津に雪見の初吟旅に参加した。雪景色に目がくらみ、池のような露天湯があると聞けば入り、俳句そっちのけで楽しい時間だったが、投句の〆切時には大いに反省、七句の投句に四苦八苦のことでした。(とめ子) |
湯畑 |
西の河原公園 |
◇一度はおいで・・・と唄われる草津に雪の吟旅である。今更恋の病はないけれど足湯に入るだけで足も身も軽くなった感じである。残念なことに雪は降らずだが、雪はたっぷりとあり湯けむりと雪景色は幽玄の世界であった。(好子) |
◇西の河原公園にはベルツ・スクリッパ像が雪に埋もれるようにして立っていた。お地蔵様も雪の中。(瓔子) ◇西の河原の湯の川を見て草津温泉の湯量の豊富さに改めて驚いた。(周雄) |
縁結びのお地蔵様 |
◇ホテルに荷物を置いて、いざ散策。まず立ち寄った西の河原露天風呂。雪の積もる中寒いかと二の足を踏んだが、皆で入ると最高の気分。さすがに日本一の草津の湯を実感した。(章子) ◇露天湯に入りたかったが、湯ざめを恐れて取りやめたことが心残り。(隆雄) |
あでやかな湯もみに草津寒からず | 周雄 |
雪かぶる胸像ベルツ・スクリッパ | 隆雄 |
雪二尺一茶の句碑に近づけず | 宏治 |
寒禽の声をま近に露天風呂 | 瓔子 |
よく止る特急列車雪深し | 周雄 |
湯煙の湯屋の軒先大氷柱 | 昌子 |
わざわざに雪を見に来し吟旅かな | 淑子 |
鰐口を打てばしずりし堂の雪 | 宏治 |
トンネルを抜けるたび増ゆ雪の嵩 | 瓔子 |
雪深く電車の行き先変はるとは | 淑子 |
寄せ雪の巌めきたるまま溶けず | とめ子 |
湯煙に聞こゆ川音雪解川 | 昌子 |
単線に入りて開ける雪景色 | 宏治 |
な滑りそわき見のならぬ雪の道 | 好子 |
杉襖秀枝秀枝に雪化粧 | 瓔子 |
ドアは手で開けと告げる雪の駅 | 隆雄 |
懐に雲を遊ばせ山眠る | 宏治 |
第2日目 |
草津国際スキー場 |
◇快晴、雪晴れ、感謝感謝。(隆雄) ◇昔スキーに行っていたころをなつかしく思いだし、ちょっとうずうずするような気持ちだった。昨日今日とお天気に恵まれ、タクシーの運転手さんに精進がよいとほめられた。(淑子) ◇吟行二日目は雪晴れで思いの外のゲレンデ吟行。久しぶりのスキー場は若き日の思い出をたどる事が出来ました。(昌子) ◇吟旅二日目は宿の送迎バスで草津国際スキー場へ。暖冬で雪がなかったが、昨日60センチ昨夜30センチの降雪があり、スキー客には有難い週末となったようだ。ゲレンデは大にぎわいであった。(章子) |
◇期待はずれ?の好天気! 誰も滑らないのに草津国際スキー場へ。深雪晴れのスキー場で沢山のスキーヤー、スノーボーダーがすべるのを眺めて句作。昔と様変わりしたスキー場風景に驚き、また私も昔はすべれたのに、とただただうらやましく見ていました。(好子) ◇こんなにスキー場が近いのかと驚いた。日曜日のせいか、家族連れが多く、小さな子もうまく滑るのに感心。(周雄) ◇虹の会二日目良いお天気に恵まれました。ゲレンデの前に陣取り、雪に興じる若人等のカラフルなスキーウエアに目をみはり、幼児のスキーにびっくりしました。こんな5才にも満たぬ子のスキーデビューは、吾々の世代の違いに驚きました。 雪のきしむ音にふるさとが思い出され、感無量ともなりました。幹事の皆様ありがとうございました。とても楽しい思い出深い虹の会となりました。(とめ子) ◇久しぶりに見るスキー場風景、昔とかわりカラフルで家族連れが目立った。 大回転をするスキーヤーの雪煙の日に映えて美しい。若き日に戻りもう一度滑りたくなるような気持ち。 ゲレンデに入ると目の前を小さな子が目にも止まらぬ速さで滑り抜けた。上手さにびっくりした。スキー板が短くなっていることにも驚いた。扱いが随分楽になったことだろう。(隆雄) ◇最近の観光地はさびれが目立っているが、此処は温泉あり、スキー場ありで、活気がある。もっとも積雪は今年一月下旬になってからとのことで、待ちに待ったスキー日和のようであった。(享子) ◇晴れ渡る真っ白な雪山をロッジに居て眺めているだけで気持ちがいい。もう滑ることはないかと思うと寂しさも少し。(宏治) |
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温泉街の氷柱 |
◇お土産も買い、楽しい吟旅をご用意戴きありがとうございました。(昌子) ◇少し気温が上がって、雪が解け始めたせいか氷柱が軒にずらりと並んでいる風景が印象的だった。 片岡鶴太郎の美術館にもちょっと寄ってみました。(瓔子) |
好天に雪眼恐れるこの日差し | 周雄 |
スキーヤーこれ見よがしの転びやう | 宏治 |
雪解風忘るる長居足湯混む | 享子 |
眩しさに目をそらしもすスキー場 | 淑子 |
おだやかな玉の日和のスキー場 | とめ子 |
湯の町や連子格子に軒氷柱 | 瓔子 |
ヘルメット被る子背負ふスキーヤー | とめ子 |
雪山を真正面に足湯かな | 章子 |
待望の雪に繰り出すスキー客 | 章子 |
◆心配していた天候もまずまず。出発間近までおしゃべりして乗車したが相席の人に心配かけ、又句会では作句できず提出遅く、友達にかばってもらう旅でした。子供の様に雪は楽しかった。世話役さんのおかげで楽しい想い出ができました。今後とも皆様についていける様、つづけてまいります。よろしく。(加容子) ◆風邪がやっと癒え、何とか出席出来た吟行句会。雪景色の草津は殊の外素晴らしい世界でした。雪もやふ幻想的な湯煙の世界はまさに一幅の絵の中に入り込んだ様でした。苦吟なれどほんとうに出席出来て幸せでした。(昌子) ◆スキー場へ吟行するというのは、むずかしいと思っていたが、帰りの足がなんとかなりそうなので思いきって11人全員で向かう。どんな句ができたのか楽しみ。(淑子) ◆吟旅の最後、足湯に浸かった。湯量も多かったので気分が良く、いい思い出になる。幹事の方々、お世話になりました。楽しく過ごさせていただきました。(享子) ◆おみやげに温泉まんじゅうを買って大満足の吟旅だった。幹事の方々どうも有難うございました。(章子) ◆寒い中雪を見に行く吟旅は、ちょっと物好きかな?と思いましたが、美しい雪景色に気持ちのよい温泉、とても楽しかったです。お世話下さって感謝しています。(瓔子) |