第14回 虹の会 大宮盆栽村吟行

平成10年3月8日



参加者10名
天気晴れ
句会場盆栽四季の家
集合場所JR大宮駅改札口
    
この日詠まれた季語たち
春・春日・麗らか・あたたか・残雪
辛夷・梅・草萌え・剪定・猫柳・芽吹き
雛・盆梅・春障子・新芽・百千鳥・初音
虻・初蝶・炉・垣結ふ・風光る・四温
春休み・フレーム・蟻・木の芽・朝寝
春泥・若緑・春の鴨・啓蟄・囀り・下萌え
山笑ふ・春昼・枯木・福寿草・馬酔木


JR土呂駅集合。徒歩約8分で盆栽村に入る。東武野田線の大宮公園駅からのほうが近いが、JR利用の方が多いので、待ち合わせを土呂駅とした。
関東大震災で被害を受けた東京の盆栽業者が移ってきたのがこの盆栽村の始まりで、現在は約10軒の盆栽園がある。
かえで通りには北沢楽天の旧居も漫画記念館として公開されている。四五軒の盆栽園を見学したが、ちょうど盆梅があり、まんさくや芽吹きはじめたかえでなど見ごたえがあった。
そのうちの一軒は、江戸時代のお雛様が二組ならべてあったり、庭ににわとりが放し飼いになっていたり、句材が豊富であった。 (瓔子 記)


小路紫峽先生選

盆栽の松の古木も剪定期 和江
百歳の鉢のかえでの芽吹きかな律子
盆栽の花より小さき値札かな瓔子
青竹の太き細きと垣を結ふ ひで子
フランスの勲章飾り館の春
雛の家盆栽教室開かるる 瓔子
にはとりの人になつきてあたたかしひで子
初蝶の盆栽園を素通りす好子
盆栽の手入の閑に垣を結ふ丹花
申し訳程の榾くべ炉の名残丹花
うつばりにちらちら土間炉明かりかな丹花
ベレー帽めく雲とばし山笑ふ律子