第16回 虹の会 等々力渓谷吟行

平成10年7月19日



参加者11名
天気曇り
句会場玉川区民会館
集合場所東急大井町線駅等々力改札口
  
この日詠まれた季語たち
涼し・滝・梅雨・盆休み・避暑・汗
滴り・清水・苔の花・夏の蝶・草矢
閻魔・閻王祭・テント・キャンプ・白靴
夏帽子・浴衣・新松子・夏木立・木下闇・
鷺草・竹落葉・夏落葉・垣繕ふ・氷旗


東急大井町線等々力駅11時集合。先に九品仏へ吟行して来た方の話では鷺草が盛りであったとか。おしゃべりをしながら歩いて数分、ゴルフ橋から螺旋階段を降りて渓谷に入る。
階段を降りたら別世界のような緑濃き渓谷の景色の中に入る。 足元に気をつけながら狭い遊歩道をたどる。せせらぎの音が心地よい。
まもなく、稚児大師の祠があり、さらに不動の滝と茶店がある。ここで、一旦解散して、各自句作に集中することにする。
奥の階段を登ると中ほどに役の行者が修行したという洞窟があり、像が祭られている。上り切ると等々力不動の本堂に出る。(瓔子記)



小路紫峽先生選

滴りの緞帳なせる行場かな律子
滝見茶屋滝に背を向け憩ひけり和江
届かざる草矢は流れ去りにけり瓔子
不動堂へと滝じめる磴のぼる丹花
渓谷の一歩に汗の引きにけりひで子
窟涼し白き草鞋の吊られあり
千鳥がけ襷がけにと垣繕ふ好子
御神燈氷の旗を下げにけり
観光客すぐ立ち替はり滝涼し淑子
滝風に燭細りつつ太りつつ律子