第18回 虹の会 国分寺吟行

平成10年11月15日



参加者14名
天気晴れ
句会場勤労福祉会館
集合場所JR中央線国分寺駅南口
  
この日詠まれた季語たち
冬ぬくし・冬日・秋の水・小春・秋うらら・秋晴・冬晴/・末枯れ
紅葉・紅葉散る・枯葉散る・落葉・草紅葉・木の実・木の実降る
烏瓜・綿虫・木の葉雨・欅散る・どんぐり・竜の玉・冬ざれ・水澄む
焼芋・冬帽子・七五三・袴着・帯解・身にしむ・障子・秋惜しむ
山茶花・萩・柿・大根・冬木・寒鯉・案山子・楠の実・冬の草


中央線国分寺駅に集合。タクシーに分乗して国分寺へ。二台のタクシーがちょっと違うところについたので、少し吟行のルートが違ったが、真姿池と湧水、 お鷹の道、国分寺,薬師堂、八幡神社、国分寺跡など順に見て回る。
真姿池の前あたりには野菜の直売所があり、大根など湧水の流れる小川で洗っている。この水は日本の名水百選にも選ばれている。 お鷹の道の途中には昔の名主さんだろうか、長屋門の立派な旧家があり、門前の大欅の木の葉が降るのが美しくとても印象に残った。 現国分寺には万葉植物園と、出土した瓦などを展示してある保存館とがある。 楼門は重文である。
薬師堂の辺りでは落ち葉を掃いている人がおり、綿虫が舞う静かなところである。裏に石仏がありちょっと傾いたり、欠けていたりする。 近くの神社で七五三の様子を見てこられた方もあったようだ。
国分寺跡は広い芝生でところどころ礎石が残っている。 ここで、みなお弁当を広げる。 駅に近い句会場へは15分くらい歩いただろうか。(瓔子記)


小路紫峽先生選

綿虫よ綿虫よとてよろめきぬひで子
大根を洗ふ男の手の捌きひで子
武蔵野のどこ歩けども秋の晴和江
平らかに国分寺跡末枯るる隆雄
外燈によじ登りたる烏瓜好子
おこぼれにあづかる七五三の飴ひで子
赤ワインあけて昼餉の芝小春隆雄
簪は母の手作り七五三律子
「売ります」と門扉に柿を吊るしけり隆雄