第24回 虹の会 野川吟行

平成11年11月21日



参加者12名
天気晴れ
句会場天神前集会所
集合場所武蔵小金井駅南口
  
この日詠まれた季語たち
秋晴れ・小春・秋・秋天・秋の空・天高し
薄・紅葉・落葉・冬の川・枯薄・冬ひばり 
黄落・木の葉時雨・欅散る・枯葉・年木積む
秋の蝶・ばった・赤とんぼ・草紅葉・通草
冬菜・萩刈る・水澄む・大綿・芝枯る・枯野
菊・焼藷・風邪・冬帽子・鵯・秋深し
いわし雲・数珠玉・登高・障子・朝寒


10時半武蔵小金井駅南口集合。はけの道をタクシーで中村研一美術館へ。
「美術の森」とある看板の細道を入ると庭がある。崖の下には湧き水があり、大きな欅が金色の落ち葉を散らしている。
虫や蜂のために石組みや丸太積みなどが工夫してあって、趣深いお庭である。 小一時間吟行の後、はけの小道を通って野川へでる。このあたり、住宅街でもあるけれど、栗の林やキウイ畑などがあって、吟行は楽しい。
野川は澄み切っていて、河原にはすすきの穂が白く惚けている。
野川沿いを歩いて、武蔵野公園にでると、広い芝生があり、少年野球の真っ最中である。鯨山と呼ばれる丘や広い草原ではグライダーを飛ばす人もいた。(瓔子記)

近くにお住まいの方が幹事をしてくださったので、見所を外さずにすんだ。ありがたいこと。見ておくと吟行当日でなくても改めて句が生まれることがある。(淑子記)


小路紫峽先生選

黄落の豪華なるかな大欅 瓔子
年木積む丸太は丸太枝は枝丹花
天をつく欅の木の葉しぐれかな
小説になりし野川や草紅葉貞子
湧水の注ぐ紅葉の水溜りなぎさ
黒土の生き生きとして冬菜畑静子
走り根の細さよ萩の刈られたる律子
恍惚となりて見上げぬ降る落葉ひで子
俳諧に挫折感あり落葉踏む静子
庭に積む年木に柴のかぶせられ
たむろして駆くる落葉の衝突す静子
園内はゴルフ禁止や芝枯るる静子
雑木山出て武蔵野の天高し