第27回 虹の会 行徳吟行

平成12年5月21日



参加者6名
天気曇時々晴れ
句会場本行徳公民館
集合場所地下鉄東西線の妙典駅改札口
  
この日詠まれた季語たち
風薫る ・風光る ・夏の川 ・夏来 
梅雨入り ・涼し ・若葉 ・新緑 ・つつじ 
橘 ・時計草 ・茂り ・金雀枝 ・葵
囀り ・揚羽 ・緑立つ  ・椎の香 ・黴
蜘蛛の囲 ・実梅 ・夏みかん ・麻のれん


10時半、地下鉄東西線の妙典駅に集合。 江戸時代、行徳は水運の要所であり、塩業の町でもあったという。寺町としては今も健在で、家康が狩の時に通ったという「権現道」をたどると次々とお寺にぶつかる。道は住宅が建てこんで路地のようで、辰也さんの案内がなければ迷いそうである。
お寺をいくつか見たあと、江戸川の防潮堤に出る。渡し場の址に江戸時代の名残の常夜灯(石燈篭)が建っていて、日本橋との舟の行き来で栄えたとの碑文を読むと、わずかに昔をしのぶことができる。
対岸には造船所がならび、小さなヨットハーバーも見える。モーターボートが行き来するのを見たり、釣人に声をかけたり、各自吟行する。(瓔子記)

前日の雨も晴れて吟行に良い日となる。今年新設の地下鉄東西線の妙典駅に集まる。
行徳は昔の漁師町であるが今は旧江戸川の堤にも高い防潮堤が出来ている。.昔賑わった漁村のせいか寺が多い。徳願寺から権現みちに入る。名前は良いが人がすれ違える程度の幅の道でこの道に沿って寺が並んでいる。
この後川岸に出る。昔日本橋との間に船便があり、塩の道としても栄えたらしいが,今は面影も無い.石の常夜燈が残っている。(辰也記)


小路紫峽先生選

福耳の地蔵菩薩に囀れる隆雄
枝ひろげ寺領の松の緑立つ好子
風薫る鎮守を守る大銀杏辰也
黒揚羽さまよっている札所寺隆雄
佇めば花橘の濃き香り好子
釣餌屋の魚拓染めたる麻のれん淑子
寺若葉一番札所の札かかる辰也
寺町のそぞろ歩きに椎匂ふ淑子
梅雨入りや赤銅色の造船所瓔子
塩の道趾め渡し場草茂る辰也
蜘蛛の囲を払い経蔵暗かりし隆雄