第29回 虹の会 川越吟行

平成12年10月1日



参加者14名
天気曇り
句会場中央公民館分室
集合場所川越駅改札口

喜多院

JR、東武東上線川越駅西口の小江戸巡回バス乗り場に集合。クラシックタイプのかわいいバスですぐ満員になる。喜多院で降りて、1時間後の巡回バスに乗るまで各自吟行することとする。
まず、本殿を見学。拝観料は400円。三代将軍家光生誕の間や、春日局化粧の間、江戸好みの勇壮な感じのするお庭など見ごたえがあるが、時間と相談して、五百羅漢の方へ移動する。 五百羅漢の表情が面白く、十二支の動物たちを探したりしているうちにあっという間にバスの時間となる。
蔵の街では時の鐘を見てからぶらぶらと歩き、途中で筆者を含め7名は、芋蕎麦や芋きしめんの昼食をしてから句会場へ。 買い物を楽しむ方もあったようだ。


◇赤い花びらの中に青い実をつけた木を見つけ、句友の皆様にお聞きして、臭木であることがわかり、うれしく思いました(なぎさ)
◇五百羅漢の中に自分を見る思いがしました(信行)
五百羅漢
◇小江戸めぐりのクラシックなバスがめずらしい(辰也)
◇蔵の街のスケールの大きさに驚きました(信行)
小江戸も古い町にタイムスリップしたみたいです(留美子)
時の鐘
◇昼に食べた「うなぎ」土産の「イモ煎餅」、菓子屋横丁の「ダンゴ」「地ビール」がうまかった。吟行よりも食べ歩きの一日でした(隆雄)
◇余りの人の多さに驚いております(柳影)
◇せっかく川越に来て、おいもが食べられなくて残念(好子)
◇テレビドラマのせいか、観光客の多いのにびっくり(淑子)
菓子屋横丁

小路紫峽先生選

福耳の羅漢も聞くか秋の声     隆雄
こまごまと咲く萩に蝶ちらちらす  瓔子
句座の庭かはるがはるに色鳥来   瓔子
蔵町の千本格子新酒売る      隆雄
宝塔の空澄みわたり色鳥来     勝子
端然と刈られし垣の萩は実に    律子
鉄漿盥(かねだらい)遺愛と聞けば身にぞ入む丹花
芒活け春日局化粧の間       好子
山門は唐破風造り百舌日和     勝子
将軍の湯殿は暗し昼の虫      瓔子
こまごまと遺愛の調度露けしや   丹花
苔むせる五百羅漢に小鳥来る    勝子
秋暑し小江戸巡りのバス混みぬ   淑子
この庭は東好みや初紅葉      律子
音軋む渡り廊下や秋の風      なぎさ


この日詠まれた季語たち
秋声・秋簾・露けし・秋日和・秋の風
秋高し・秋暑し・鰯雲・萩・色鳥
屏風・秋雨・皹・秋時雨・藷・栗・菊月
臭木の実・刈田・芒・秋・曼珠沙華・秋思
色無き風・初紅葉・新豆腐・露・草の花
百舌・秋澄む・読書の秋・暮早し・虫
肌寒・赤い羽根・今朝の秋・爽やか・小鳥
薄紅葉・紅葉・ちちろ虫・秋の蚊・秋日・野菊
秋彼岸・夜長・秋扇・秋冷・さるすべり
身に入む・新酒・秋惜しむ・木の実・朝顔

 
参加者のひとこと
川越の魅力にひかれてまいりましたが小走りの吟行で、時間がもう少し欲しいとおもいました。お藷のお土産を主人に買って帰りました。
久しぶりに参加させていただき雨も降らず楽しい一日でした。楽しくてもう少し時間が欲しいと思いました。(留美子)
秋の一日またゆっくりと来たいと思っています。(信行)
ちょっとあわただしかった。見どころが多いので、もっと時間が欲しかった。(淑子)
一度ゆっくり小江戸川越を訪ねてみたいと思っていましたが、遂に実現し、それも吟行という形で実現したことを大変嬉しく思っております。(柳影)
久しぶりの川越でした。見たい物ばかりでしたが、時間が足りずちょっぴり残念でした。時間の不足と作句不足は比例するらしいです。(和江)
見所が離れているので、移動にも時間がかかり、慌しい吟行でした。じっくりと一所見るのがよいのでしょうが、折角来たからには・・・とつい欲張って見てしまいます。締め切りを30分遅らせましたが、時間が足りない感じでした。( 瓔子)



次回お知らせ

次回は11月23日、深大寺を吟行します。山門前の「やおき」という蕎麦屋さんで、30回記念の昼食会を予定しています。お楽しみに。