第41回 虹の会 生姜市吟行

平成1年9月15日



参加者11名
天気曇り
句会場芝公園福祉会館
集合場所浜松町駅北口改札

JR浜松町から芝大神宮へは歩いて5分程度。9月11日から21日まで行われる祭礼で, 境内に生姜を売る市がたつので、生姜市と呼ばれる。期間が長いので、だらだら市とも云われている。今年は大祭にあたりたくさんのお神輿の渡御や手古舞、巫女舞、和太鼓の演奏なども見ることができた。お神輿を追っていくと句会場の近くまで行くことになり都合がよかった。



◇生姜市ははじめてなので、大変楽しみにして参りました。
本祭でも市と云う程のお店はありませんでした.(静子)
◇思ったより生姜を売っているお店が少なかったのは残念でした。(淑子)
◇50人だけという神社お下がりの生姜を頂く運にも恵まれました。(操)
◇美味しい生姜糖を大喜びで頂きましたところ、ポッポと体も顔も火照って困りました。
若いね?と冷やかされました。私は年取っているからだと思います。(勝子)
◇生姜に味噌をつけて食べたのは初めて。辛い。境内に献句帖が置いてあった。その前で作句に懸命だが献句は少ないようだった。(辰也)
◇試食の生姜で体温が上昇し元気になりました。(隆雄)    

生姜売り場

手古舞
◇手古舞などどいうなかなか見られない姿を見られた事も幸せでした。(ひで子)
◇4人のうち二人は芸者さん、二人は地区のお嬢さんだそうです。(瓔子)
 

◇十八の町の神輿が出て神明祭は盛大でした。め組の法被の人を見て、テレビで見た火消を想い出しました。(静子)
◇心配していた雨も降らずゆっくり神輿の渡御が見物できました。三連休の中日というのに、混雑もひどくなかったのは意外でした。(操)
◇お江戸の祭のすばらしいエネルギーに感動しました。(隆雄)
 

神輿渡御


神官と巫女舞
◇江戸の祭のパワーに浮き浮きした一日でした。二年に一度とかですから、余計盛り上がっていたのでしょう。(和子)
◇祭り行列のシーンごとにさかんに写真を撮るのが、今風のお祭だなあと驚きました。(瓔子) 

◇だらだら祭 しょぼくれた祭りの感じだったが、今日は神輿も出て町内一体のお祭騒ぎ。(辰也)
◇行列スタート地点の和太鼓は聞きごたえがありました。(淑子)  

祭行列の天狗


小路紫峽先生選

神前にめ組の半鐘生姜市隆雄
秋祭手甲脚絆の純白に瓔子
粋筋も加はり神輿担ぎけりひで子
社名入り法被の担ぐ神輿かな辰也
信号を待つ間はことに神輿揉む
祭髪なべて新橋芸者なる
秋風や水子に千の風車ひで子
半纏はめ組がよろし生姜市隆雄
手水舎も神明造り生姜市勝子


先生よりメッセージ 「生姜市は難しいですね。」

この日詠まれた季語たち
生姜市・生姜・新生姜・・葉生姜・秋祭・千木筥・山車
だらだら祭・神明祭・祭・神輿・祭太鼓・祭髪・祭巫女
祭足袋・祭提灯・祭法被・秋・秋涼し・秋風

 
参加者のひとこと
昨年生姜市の終わり頃に来て、今はだらだらとやらないと言う事で、終っていて残念でした。その折に投じた1句が入選してご褒美を頂いた事など思い出しました。今年思いがけなく盛りの生姜市に出会えて大きな喜びでした。(ひで子)
生姜市は以前から歳時記で見たことがあって、一度行ってみたいものと思っていました。祭りの行列をもっと見ていたかったけれど、締め切りの時間に迫られました。(淑子)
当日仕上げの吟行句は難しくて、敬遠しておりましたが、それではいつまでたっても出来ないと、思い切って参加しました。これからも自宅から二時間以内の所なら参加したいと思いました。(貞子)
青畳に葉生姜の匂いが加わり気持ちのよい句会場でした。(操)
東京は昔ながらの催しが多々あるのだなあと実感しました。(静子)
芝神宮の大祭に当たり、思いがけなく珍しいお祭が見られて楽しかったです。見とれているうちに時間が過ぎてしまい、作句には苦労しました。(なぎさ)