第42回 虹の会 神宮外苑吟行

平成14年11月24日



参加者13名
天気曇り
句会場青山福祉会館
集合場所JR信濃町駅改札口

信濃町改札口に10時半に集合。いちょう祭のイベントを見ながら野球場を通り抜けて、いちょう並木に出るというコースをとった。 交通の便の都合で地下鉄外苑前のほうから来られた方とは銀杏並木で出会った。句会場は青山霊園の前にあり、有名人のお墓も句材になった。



熱気球乗船体験
◇軟式野球場を使っての催しは面白かった。熱気球、射撃、ゲートボール、ブーメラン、ダンスなど。家族連れは結構楽しんでいた様子。ここで熱い鯛焼きを頬張る。(辰也)
◇大好きな屋台が沢山出ていて、食べたいものが一杯。しかし、俳句も作らねばならず、と迷い、結局「おやき」を一つ食べてあわてて句作へ。(隆雄)

◇信州の林檎を販売しているコーナーで試食したらとても美味しかった。(瓔子)

イベント会場

いちょう並木(青山通りを望む)
◇絵画館までの銀杏並木は今が盛り、踏む道は黄色の絨毯、足の裏まで落葉のぬくもりが感じられるすばらしい道でした。(隆雄)

◇もう銀杏は散ってしまったのではないかと心配していましたが、ぴったり出会えて幸せでした。こんなにきれいな銀杏並木があるとはしりませんでした。神宮外苑の由来を読み、歴史と自分がつながっている感じを改たにしました。軍人という職業が再び日本に現れることがないように祈りつつ。(淑子)

◇見れば見るほど美しい黄葉並木、世界に誇り得る景観と伝え聞いております。ほんとうに堪能いたしました。(律子)
◇胡弓の演奏会にも思いがけず出会い、その音色に魅せられました。(なぎさ)
◇イベント会場での胡弓は珍しかったし,音色も身に沁みた。(辰也)

このページのBGMはこの日の馬高彦氏による胡弓の演奏です。

野外コンサート

青山霊園
◇人に聞き探し廻って、乃木大将のお墓に辿り着けたのは無上のよろこびでした。(ひで子)

◇乃木将軍のお墓を探していて、偶然にも内藤鳴雪、尾崎紅葉のお墓を見つけました。お墓の地図を見ても迷うほど広い墓地です。(瓔子)

◇墓苑の中に大きな鳥居を見つけ、訪れると大久保利通公の墓所で驚きました。(操)

◇整然と且つ広々している。元勲クラスの百年経し墓は黒ずんでいるが皆馬鹿でかい。(辰也)

小路紫峽先生選
日向ぼこしつつ弁当つかひけり丹花
若き松よりとりかかる手入かな
銀杏散る学園祭の雑踏に丹花
色変へぬ松や軍人多き墓地ひで子
紅葉かつ散るよ野外のコンサート淑子
一坪の墓地に亭亭大冬木享子
霊園を貫く道や冬木立辰也
着ぶくれの空腹充たす五平餅ひで子
黄落やカメラ地に向け空へ向け律子
携帯で話す一分日短和子
黄に染まる外苑の秋惜しみけり律子

この日詠まれた季語たち
黄葉・紅葉・銀杏・銀杏散る・枯木・冬木立・木の葉雨・黄落・寒林
落葉・朴落葉・団栗・秋・栗飯・息白し・山茶花・菊・日向ぼこ・林檎
日短・焼芋・松手入れ・冬ざるる・秋惜しむ・手袋・くしゃみ・秋思
寒し・冬空・色変へぬ松・時雨・着ぶくれ・北風・木枯らし・枯芝

 
参加者のひとこと
うす曇りの寒い日であったが、銀杏並木の美しい外苑であった。外苑ではいちょう祭があり、にぎやかであった。(和子)
ひさしぶりの虹の会出席。東京育ちでいながら、外苑の銀杏並木も青山墓地も初めて。俳句の成績は気にせず、家事を忘れての吟行は健康にも良いと友達にも勧めています。(享子)
虹の会は今回で2回目の参加となり、前回よりはもっと多くの句が書けると思っていたのですが、見たもの、感じたものを五七五に納めるのは難しく苦労しました。もっと素直に表現できたらと思います。銀杏並木がとてもきれいでした。(陽子)
久しぶりの句会はとても新鮮な感じでの参加となりました。句会に参加することで、心のゆとりを得た気がします。周囲を見渡し、季節の移ろいを考える大事な機会なので、できるだけさぼらず参加したいと改めて思いました。(祥平)
都心にこんな素敵な銀杏並木や立派なお墓があるのも驚きです。今日特別にお腹がすいたのも食欲の秋のでしでしょうか。(ひで子)
曇りがちの吟行ながら、銀杏黄葉は真盛り、落葉のやわらかな踏み心地を楽しむ。学園祭や産業祭も正にたけなわ、さまざまの行事の様子は句にも詠まれ、胡弓、和太鼓、熱気球、ブーメラン等いつもと違う雰囲気を味わった。(丹花)