第5回 虹の会 三渓 園吟行

平成9年7月21日



参加18名
天気
句会場三渓園内白雲亭
集合場所JR根岸駅改札口
  
この日詠まれた季語たち
夏座敷・夏館・柳・梅雨・さみだれ・涼し・朝顔・緑雨
睡蓮・蓮・額の花・百合・夏鴨・通し鴨・清水・夏痩せ・蚊遣
紫陽花・万緑・青芝・夏の暮・端居・藪蚊・ねむの花・水カンナ
簟・青葉・あざみ・夏の蝶・梅雨の蝶・蝉・青歯朶・今年竹
竹落葉・麦茶・新緑・夏落葉・夏萩・夏山・氷水・屋根替へ
夏木立・葛・青葦・野分・夏の雨・出水・白南風
喜雨・水馬・茂り・下闇・猫の子・あめんぼう


根岸駅からバスに乗り、三渓園入口で下車。入園料は内苑外苑合わせて1200円。門を入るとすぐ左に大きな池、右には蓮池がある。昨夜の大雨で、蓮の葉は水面に沈んでしまっている。
内苑には三重の塔、古民家、白雲邸など移築された由緒ある建物があり、重要文化財に指定されている月華殿が当初の句会場であったが、大雨のため白雲亭に変更となった。(瓔子 記)
前夜からの大雨でどうするか大いに悩んだ。この会場はメンバー外の方が確保してくださったもので、会場費が今までで最も高価でもあり、多くの人を積極的に集めたためなお更であった。実際JRの一部は不通になり、遅れた電車は数知れない。それでもなんとか盛会になったのは、ひとえに吟行子の熱意によるものといえる。
途中からは晴れ間も出て、涼しき夏座敷であった。月下殿より白雲亭になったのは会場側の都合によるものである。広くて環境のよい会場に変わったわけで、もうけものであった。いつもは閉じられている扉が開かれてたため、見知らぬ見学者が途中で入ってくるなどというハプニングもあった。積極的に人集めをしたので、ひいらぎメンバー以外の特別参加も2名。それぞれ入選され、お誘いした甲斐があった。(淑子 記)


小路紫峽先生選

観山のモデルの梅や実となんぬ瓔子
句会場文化財なる夏座敷淑子
万緑や雨の晴れたる三渓園茂彦
蔀戸を上げて茶室の青葉光勝子
文化財書院の縁に端居かな恵子
喜雨休み合掌作りの屋根修理瓔子
山百合のうつむくままに暮れにけり徹朗
三重の塔を見つめて三尺寝恵子
朝顔展囲む葭簀を張りにけり辰也
塔見ゆる青葉の山は高からず勝子
夏痩せてをれど血圧正常に節子
蚊遣焚く白雲邸の句会かな恭子