第7回 虹の会 浄閑寺吟行

平成8年11月3日



参加者13名
天気晴れ
句会場サンパール荒川
集合場所地下鉄三ノ輪駅改札口
    
この日詠まれた季語たち
文化の日・神無月・桜落葉・時雨・薄・秋蚊
冬・黄葉・新酒・鴨・木の実・紅葉散る・八ツ手の花
墓洗ふ・落葉・露・行く秋・コスモス・井戸涸る
灯火親し・身に入む・秋高し・懐手・野路の秋
七五三・秋・日短か・落と文・時雨忌・銀杏
茶の花・白鳥・草紅葉・秋惜しむ・秋の雲・鵙・息白し
菊・枯菊・天高し・黄落・鳥渡る・一葉・神の留守


まず浄閑寺で荷風の碑など見学。小さなお寺で吟行子は塚、墓石の間をうろうろとした。その後、都電に乗り、荒川自然公園へ。下水処理施設の上に作ったという珍しい公園である。いわれてみれば少し匂うかなというくらい。公園の中には荒川区の形をした池があり、鳥が遊んでいた。そこからぶらぶら歩いて句会場へ。サンパール荒川は結婚式もできるというきれいな建物であった。 今回は投げ込み寺の遊女にあてられたのか、移動が多くてゆっくり作る時間が取れなかったのか、入選が少なくて残念だった。瓔子さんが、事情で欠席されていたからかもしれない。他のメンバーも足に怪我をしていて、この吟行には参加されたが、あとからしばらく静養すると言う事故もあった。やっぱり少し遊女の霊に憑かれたか???(淑子 記)


小路紫峽先生選

身に入みぬ投げ込み寺と聞くからに静子
枯菊を焚きぬ遊女の墓の供華三杖
落葉して世に忘れられ忠魂碑マサエ
権八の首洗井戸涸れにけり