第86回 虹の会 大田黒公園・角川庭園吟行

平成22年3月28日



参加者9名
天気くもり
句会場すぎなみ詩歌館(角川庭園 幻戯山房) 


大田黒公園入り口



   

大田黒入り口の銀杏並木
◇駅からの地図で行けそうな気がしていたが、商店の連なる道をなんとなく歩いてしまい、一か所目の大田黒公園までかなり遠回りした。(淑子)

◇寒い、寒いと丸裸の銀杏並木の大田黒公園、新緑の頃にぜひ又来てみたい(智)

◇真冬に逆戻りしたような一日だった。今日の天気ばかりでなく、どうやらこの辺りは気温が低いようで水仙も咲きかけだったり木の芽もまだまだの木が多かった。(周雄)

◇大田黒公園は花よりは水と林の公園でもう一度緑の時期に行って水と緑で作ってみたい。(辰也)

大田黒公園庭園

記念館
◇戦後すぐの十代の頃、ラジオで聞いた「話の泉」の大田黒元雄さんの屋敷跡が公園となり、その立派さに驚いた。(隆雄)

◇寒い寒い中、四阿で鯉を見ながらの昼食。多少は暖かい記念館の中へ。(淑子)

◇大田黒元雄氏の著作の表紙や序文のコピーなどがあったのでパラパラと読み、印象的なフレーズを発見。
「興味、実益、平易を鼎立させることはむつかしい」という、今の自分の仕事についても同じことだと大田黒氏を非常に近く感じた。著作の中身の方も読みたかったが、それは図書館にあるらしい。古い書物だが、現代語表記になったものはないだろうか。(淑子)

◇遺愛のピアノが修理中で、写真しかなかったのが残念だった。4月にはコンサートも開かれるとか・・・照明器具や木彫の蓄音機など素敵な品々が揃っていました。(瓔子)

洋館の室内

角川源義旧邸
◇この日は、冬に逆戻りした寒さで幻戯山房(句会場)に入ってほっとした。幻戯山房はさすがに角川源義氏の邸宅で、申し分のない句会場だった。(隆雄)


◇角川庭園は高低差を上手く使った作庭で茶室のあるしっとりとしたものだった。(智)
◇句会場の角川庭園は春のお花が咲いて豊かな気分にさせて頂きました。(ひで子)

◇幻戯山房の水琴窟の音色はさわやかでとてもよかった。(隆雄)

角川庭園


小路紫峽先生選

春寒し笹の葉擦れを聞くからに瓔子
磨かれし柱のごとし枯芭蕉
水温む色の際立つ錦鯉隆雄
芝青む踏んでならじと札立ちぬひで子
新しき名札つけられ木々芽吹く淑子
源義の庭一本の桜かな隆雄
天を突く欅の大樹芽吹きけり隆雄

 
参加者のひとこと
荻窪の駅からやや離れたところに大田黒公園と句会場の角川庭園をはじめて訪ねました。立派なお屋敷の立ち並ぶあたりを散策して気持ちが良かったです。俳句は難しかったのですが、いづれまた訪ねたいと思います。(章子)
角川庭園の裏に大規模な荻窪団地があり、半分位再改築中、空家が多くなってきていて、うら淋しい中、庭に色々な花が咲いて居り、コントラストが印象的だった。(周雄)
もっと厚い服を着てくればよかったと悔やまれた寒い一日になってしまいました。句会場に来るまでの車窓から1分〜5分咲き位の桜が眺められ、楽しんで来ましたが、句の方はさっぱり出来ませんでした。句会場の辺りは良い住宅地でお庭の塀から梅や桜の花が顔をのぞかせていてゆったりと暮らされている様子がしのばれました。(ひで子)
静かな住宅地の荻窪の道のわかりにくさに会場に行くのが大変でした。句作の時間が少なくなりました。あちこちの五六分咲きの桜を楽しめました。(操)
寒い寒いといっても春、桜が咲き、馬酔木が先、石楠花が咲き、菫が咲きと春の花にめぐまれた吟行で、寒さも少しは和らぐ思いがした。(隆雄)