3月のメール句会

小路 智壽子先生選

3月15日締め切り分






5 金襴の打掛飾るひひなの間 小山千里
8 今年またここにこんなに犬ふぐり 奥原尋嘉
10 春障子和洋折衷なるホテル 伊藤瓔子
15 初蝶や黄の目に染むる石畳 荻野 操
18 静けさやただ巻いてある蝌蚪の紐 池田宏治 原句 静かさやただ巻いてある蝌蚪の紐
20 早梅が入り口占むる表門 田村公平 原句 早梅が入り口占める表門
25 六曜の善き日を選ぶ雛納め 飯島まさこ
30 この小径踏まずは難儀犬ふぐり 奥原尋嘉
31 ジョギングの背追いかくる紋白蝶 小川晴子 原句 ジョギングの背ナ追いかくる紋白蝶
32 てんてこ舞ひ遠足昼餉撮る教師 丸谷領一
35 まかげして鳥影を追ふ春の野辺 荻野 操
40 柔らかく蝶を摑みし小さき指 関 恵子 原句 柔らかく蝶を掴みし小さき指
42 春雨に濡るるも良しと杖を曳く 吉川元二 原句 春雨に濡れるも良しと杖を曳く
48 飛び石の一つぐらつく春の水 池田章子
52 コロナ禍のマスク越しにも沈丁花 伊藤瓔子
55 ふんはりと紙片と紛ふ初蝶来 丸谷和子
63 手植ゑせし終の住処の花水木 吉川元二 原句 手植えせし終の住処の花水木
66 雪解川音変らねど村は過疎 北崎広治
68 太閤の御土居の底に地虫出づ 玉本由紀子
75 朧夜やかつて妓楼でありし宿 竹内柳影
80 妓の点前舞へるがごとし梅まつり 玉本由紀子
84 降り止まぬ雨に耀ふ猫柳 池田宏治
88 春昼や安楽椅子の大鼾 吉川元二
93 探鳥の小窓に覗く河原鶸 池田章子
94 誕生の記念の樹とや初ざくら 河村ひいづ
98 法華尼寺赤門一歩梅真白 奥原尋嘉