7月のメール句会

小路 智壽子先生選

7月15日締め切り分






5 屋敷墓に百合の咲きしと姉の文 飯島まさこ
13 昨日今日田植よごれの磐余道 井上眞千子
18 大西日砂丘に立ちし我小さき 竹内柳影 原句 大西日砂丘に立ちし我小さ
19 廃線に辿る夢跡百日紅 北崎広治
20 風鈴に程よく吹ける風優し 島村三重子
23 踊り子のフリル思ほゆ合歓の花 小山千里
28 瓜嫌ひ然れど夫への胡瓜揉 南田英二
42 鉢提げて鬼灯市の帰りらし 岸本隆雄
43 片蔭に居てなほ熱波襲ひくる 小川晴子
46 夕立や舗道に跳ぬる粒激し 島村三重子 原句 夕立の舗道に跳ねる粒激し
50 ふる里の川原なつかし月見草 井上眞千子
52 異邦人ばかりや京のビアガーデン 小川晴子
56 鬼灯の鉢提げ潜る二天門 岸本隆雄
59 参道の屋台一夜の風鈴屋 南田英二 原句 参道の屋台一夜で風鈴屋
58 耕地整理成果を誇り大青田 堀内淑子
62 草刈りの虎刈りなるはボランティア 島村三重子 原句 草刈りの虎刈りめくはボランティア
64 多摩川の川風届く蓮見台 池田章子
67 箱庭を過る心地やロープウエイ 丸谷 領一
72 この小坪桔梗ひと株添ふ風情 奥原尋嘉
74 またまたの避難強ひらる梅雨出水 中澤幸子
77 下闇の尽きて広前眩しかり 荻野 操 原句 下闇の尽きし広前眩しかり
81 香水や人出戻りしネオン街 北崎広治
82 今日の風干瓢もつれ乾きけり 井上眞千子
86 買ふ気などさらさらなくて夜店見る 丸谷和子
91 目を凝らす暗転の場や夏芝居 玉本由紀子