8月のメール句会

伊藤 瓔子主宰選

8月15日締め切り分

10 端居して瀬戸の島の灯見てをりぬ 竹内柳影
12 空蝉や風に振り子の草の先 飯島まさこ
26 鶴姫の武勇の城址夏椿 山ア淑加
34 端居して推敲二転三転す 中澤幸子
39 踊りの輪変わる音頭に崩れけり 高田信行
45 耳元ににゃんの一声三尺寝 河村ひいづ
62 房総の潮の香仄と稲穂波 小川晴子
63 帰省とは見舞の旅や搭乗す 堀内淑子
69 踊り笠深く被りて狂ひけり 高田信行
74 叢雲に月の隠るる揚花火 荻野操
75 子を見せに帰る故郷天の川 田村公平
78 気を鎮む会議の前の扇子かな 丸谷領一
82 灯篭の灯りは揺れて踊りの輪 高田信行
87 大淀の川面華やぐ花火かな 玉本由紀子
90 仰向けに寝転ぶ浜辺雲の峰 北崎広治
91 純白の夾竹桃や爆心地 山ア淑加
以上 16句