1月のメール句会

伊藤 瓔子主宰選

1月15日締め切り分

2 初釜や着物愛で合ふ控への間 小川晴子
8 静逸の音吐朗朗初披講 中澤幸子
13 川の字に身を寄す鯉や寒に入る 荻野操
17 虎落笛鬼押し出しを行き惑ふ 荻野操
23 山茶花や水かげろふの照り翳り 池田宏治
26 八十路まだ余生にあらず薬喰 柴田香女
30 宅配を待つが今年の年用意 飯島まさこ
38 寒鴉ついと横切る金烏城 山ア淑加
41 顔見世や目にも留まらぬ早替り 玉本由紀子
45 技決めて胸張る武道初かな 北崎広治
47 顔見世や聞かせ処の長台詞 玉本由紀子
55 老猫に留守を頼みて初句会 河村ひいづ
62 粗密あり朝日の透ける枯木立 堀内淑子
67 金堂跡講堂跡も春きざす 池田章子
68 食卓に積まれし本の去年今年 小川晴子
80 筆で書く新年詠や和綴帖 竹内柳影
88 峠越え雪の飛びつくバスの窓 柴田香女
以上 17句