4月のメール句会

伊藤 瓔子主宰選

4月15日締め切り分

3 人波に身をゆだねたる花の路 北崎広治
5 酔ひ冷めの川風頬へ花月夜 飯島まさこ 原句  酔冷めの川風頬へ花月夜
12 花埃賓頭盧さまの赤頭巾 柴田香女
16 春愁や電車の窓の他人顔 田村公平
22 いぬふぐり轍を避けてちらばりぬ 堀内淑子
32 落花舞ふ離宮の空の蒼きかな 池田章子 原句  落花浴ぶ離宮の空の蒼きかな
38 靖国に降るや無音の花の雨 飯島まさこ
42 清明の野に放たれて吟行す 玉本由紀子
50 浮かれ出て春の日焼けを恐れけり 堀内淑子
60 若布干す規則正しき波の音 岸本隆雄
67 甘茶仏を飛鳥大仏見そなはす 南田英二
68 春陰や文人宰相自害の間 堀内淑子
70 石橋に鷺の凝視や池普請 玉本由紀子
73 試着する鏡にポーズ四月馬鹿 田村公平
75 野路行くや踊子草の乱舞せる 堀内淑子
80 着潰せし襟にアイロン卒業す 森雅紀
84 山寺や花菜明かりの地蔵尊 池田章子
以上 17句