5月のメール句会

伊藤 瓔子主宰選

5月15日締め切り分

5 弁慶の修行の古刹岩燕 吉田政興
6 穴出でし蛇の留まる日向かな 堀内淑子
13 母の日の声援に打つ初安打 田村公平
17 玻璃越しの若葉輝く美術館 島村三重子 原句  玻璃越しの若葉の映える美術館
32 花菖蒲川の流れをなぞりたる 関椿
43 花は葉にお染久松墓碑寂と 柴田香女
46 焼尽の山のなぞへの若葉かな 山ア淑加
53 パンダ舎に親子溢るるこどもの日 小川晴子
57 潮の香に夏めく路地や漁師町 田村公平
59 ユーカリの大木仰ぐ夏帽子 池田章子
62 来し方を妻と語らふ朧の夜 竹内柳影
63 大円に夏草刈られヘリポート 玉本由紀子
75 夕色の水脈きれぎれや春惜しむ 森雅紀
78 原爆のドームを囲む紅躑躅 島村三重子
82 潮頭すはとサーファー乗り掛かる 荻野操
以上 15句