時差ぼけと言ふてもをれず盆用意 静子
所在なし踊り待つ間の桟敷席   宣子
鎮魂の一句手向けむ盆の月    瓔子
星飛びて里山更くること早し   裕子
刻みたる名前を摩り盆供養    辰也
国境となる海渡る天の川     直之
花火待つ一期一会の人親し    とめ子
上げ潮に運河の匂ふ夜の秋    忠利
黙祷のさなかの電話終戦日    ひいづ

卆寿なほカラオケ通ひ生身魂  桂伸
アルバムの父をしのびて盆供養 多美子
秋立つと庭の隅隅まで掃きぬ  章子
真つ暗な河原に人出遠花火   周雄
混雑や観光バスの花火客    三重子
一葉落つ自刃やぐらの静けさに 隆雄
水亭は一番人気秋暑し     みどり
夜も煙上ぐる浅間に星飛べり  あきひろ
船頭は話好きらし水の秋    泰子


8月2013
   
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