圧巻は社務所を飾る大熊手     瓔子
登校の子等へ声かけ落葉掃く   ひいづ
好晴に今とばかりの落葉掻     ひかり
合掌し息絶えてをり枯蟷螂     好博
夕時雨根岸の里を足早に       泰子
花八つ手今は使はぬ釣瓶井戸   隆雄
縁起物笑顔で値切る酉の市     ザザ虫
雑兵の散らばるごとく風落葉   操
将軍にゆかりの離宮鷹放つ     多賀子
陽の射して荒縄ゆるむ干大根   眞千子

虚子塔に佇む横川時雨かな     由紀子
木枯に吹く豆腐屋の喇叭かな   柳影
今日もまた朝の挨拶落葉掃く   厚子
しぐぐるや龍馬の像も所在なげ 道子
京の旅急かす北山しぐれ雲     豊治
時雨るるをものともせずに娘車夫一宏
湖風に小判散らしの木の葉かな 節江
時雨るるを一興として京の旅   みどり
禿山と呼びしは昔鷹を待つ     あきひろ



11月2014
        
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