青田道郵便バイクの赤走る         広治
えぞにうの花の丘見る北の旅       領一
雲よりも真白の水脈や遊び船       操
鎌倉の海は群青ヨット行く         隆雄
紗羅落花笑ひて法話終りとす       眞千子
新牛蒡香りただよふ厨かな         カネコ
なにごとも無くて夕餉の冷奴       宏治
グランドに感謝の子らや大西日     公平
熊よけの鈴用意して避暑散歩       晴子
てんと虫葉のヘリポート翔び立ちぬ  舞


奔湍に七転八起カヌー漕ぐ         章子
別品や花付き胡瓜いただきぬ       幸子
飛行機の昇りゆく辺に雲の峰       瓔子
酒を飲む口実となる暑気払ひ       晴子
受診日の骨身に沁みる暑さかな     元二
鳴く虫や声は天使で名は閻魔       恵子
苔むせる不動百体滝しぶく         尋嘉
入道雲立ちはだかりて富士隠す     千里
背にリュック胸に児を抱く汗の母    英二
宝物殿涼し天女は楽器持ち         淑子



7月2020
          
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