第1回 虹の会 牛久シャトー吟行

平成7年11月3日



参加者14名
天気晴れ
句会場牛久シャトー内竹林ルーム
集合場所常磐線牛久駅改札口

牛久駅より歩いて約10分、右手に葡萄畑が見えてくると、その前が牛久シャトーである。
ここは元蜂葡萄酒の工場だったところで、現在はワイン城として公開されている。日本で始めてワインを作った工場だという。 ワイン倉は煉瓦造りのしゃれた建物で、地下室には大きな樽がずらりと並び、湿った匂いが立ち込めている。1階と2階は展示場で、ワイン作りの工程にしたがって当時の写真や機械や樽などが展示されている。また 別の建物では牛久ワインが販売されており,試飲を勧められる。
広い園内には芝生の広場あり、芋掘りのできる畑あり、日本庭園ありで、それぞれ好みの場所で、吟行する。日本庭園の築山からは遠く筑波山が見えた。 昼食は予約しておいた芝生の庭でバーベキューである。もちろん牛久ワインも付いている。(瓔子 記)
9月の前橋吟行の余勢を駆って開催。斉さんの発案で会場決定した。ちょうど収穫際の時期らしく、ワイン祭りが開催されていた。抽選でワイン、漬物、さつま芋などがあたり、これを題材にした句もあったが、入選しなかった。
遠路からの参加、また特別参加の方もあり、にぎやかにバーベキューを楽しんだ。会議室が30分でいくらという値段で、ぎりぎりしか借りなかったため、あわただしかったが、食事が一緒にできたのでなごやかな句会だった。なお、近所に牛久市民のための公民館があるが、借りにくいのであきらめた。(淑子 記)


小路紫峽先生選

ワイン城なる尖塔や鳥渡る節子
壁の黴ひろがるワイン資料館静子
ワイン倉自慢の黴の匂ひけり瓔子
ブドウ園試飲のワインに酔ひにけり芳馬
新酒とてこれっぽっちの試飲かな瓔子
残菊のかすかに匂ふ日向かな和男
野路の秋そぞろ歩きの一屯柳影