第103回 虹の会 飛鳥山公園吟行

平成25年3月31日



参加者8名
天気くもり
句会場上中里コミュニティセンター


飛鳥山



   

お花見風景
◇雨を心配して来ましたが、幸いにも降らず、気持良い花の飛鳥山を吟行しました。
花冷えの中、大勢の人た筵を敷いて飛鳥山の古木の桜を楽しんでいました。人出のわりに静かに花を楽しみました。(操)

◇予想どうり前日より10度も下がるという花冷えで着ぶくれての吟行であった。さすが飛鳥山、この花冷えの中にもビールを傾けて花の宴を楽しむグループがいくつかありました。
ゆるやかに舞いつつの落花は咲く花よりも美しく感じました。(とめ子)

◇散り敷く花と咲き残る花が同じと思われるぐらいの光景にめぐり合えた。
急ぐでもなく休むでもなく、散りつぐ桜。何ともいえぬ風情だった。(隆雄)

◇予報では雨とありましたが、吟行の時間帯は上がっていて、飛鳥山公園のお花を堪能しました。「上野より断然きれいネ-」という声も聞かれました。(章子)


青淵文庫

晩香廬
◇渋沢栄一の史料館や遺跡は満開の花に囲まれており、近代日本を作った偉人を偲ぶと共に今もこういった事業を続けられる渋沢財団の豊かさに感心。同じに北区の博物館に寄託の裕福ぶりにも感心(周雄)

◇寒さしのぎに、渋沢栄一史料館と青淵文庫、晩香廬を合わせて見学した。史料館の二階の窓から見る桜がほんとうに美しく、この時期にかぎり写真撮影が許可されるのが嬉しい配慮と思った。素敵な椅子に座って、しばらく忘我の心地。(瓔子)


渋沢栄一史料館

史料館の二階の窓
◇渋沢邸の跡を初めて見た。特に資料館の二階の大玻璃から見た桜は圧巻だった。本日の一番の収穫。(隆雄)

◇渋沢邸の洋館や図書館、それと博物館は時間切れで見られませんでしたが、博物館の2階からの眺めがすばらしかったそうなのでまた来てみたいです。(章子)



小路紫峽先生選

迸る水にもまるる花の塵大淵享子
分別のごみ箱並ぶ花の茶屋岸本隆雄
場所とりの筵に溜る花の雨荻野周雄
花屑をつけて句会に参じけり池田章子
光悦寺垣は花屑まみれかな池田章子
男爵は銅像となり花下に立つ伊藤瓔子
花の山見晴らす円き古墳跡大淵享子
垂幕の大漁旗なる花の宴荻野 操
とりどりのテント賑はふ花見客水谷幸子
花筵観音像の足下まで岸本隆雄
錦絵と見比べ花の飛鳥山伊藤瓔子
一休みするも難儀や花の雨岸本隆雄
記念碑の屋根囲ひなる花の山瀬戸とめ子

 
参加者のひとこと
久しぶりの飛鳥山。雨の予報だったせいか、静かでゆっくりと今年最後のお花見を堪能した。山という程でないのにスロープカーが出来ていて、随分と時代の変化を感じました。(享子)
花冷えのする寒い吟行でしたが、始めて飛鳥山に花見しました。立派な由緒ある公園で歴史の重みを感じました。(幸子)