第109回 虹の会 落合界隈吟行 |
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高田馬場駅下車、歩いて約7〜8分でおとめ山公園に着く。ここからほど近い薬王院と野鳥の森公園を吟行した。 |
おとめ山公園 |
◇地図を家で、駅で、街角で調べながら、吟行地に着いた。此処おとめ山は、台地を利用していて、起伏に富み、武蔵野の面影を残し、自然豊かな公園である。(享子) ◇おとめ山の名に惹かれて前に二、三度来ましたが、江戸時代将軍のお狩場であったことなど始めて知りました。生憎のお天気でその名残を改めて見ることが出来ず、残念でした。(律子) ◇道を尋ねながらの吟行地、おとめ山公園に梅雨は激しさを増し、今日の七句は難しいと思わざるを得なかった。いつも難しいのだけど、今日はことの外・・・(とめ子) |
◇都心の真ん中にこんなに自然が残っているのを見て感動した。雨で鳥の声が聞けなかったのが心残りだった。 小学生ぐらいの女の子が二人、跣足になって雨の中をかけ回っていたのが印象的だった。どうやら亀をつかまえようとしていたようだ。(隆雄) ◇おとめ山公園は整備が着々と進んでいるようで以前と違った印象があった。じっくりと坐っている場所が何しろ雨なのでなくて、苦労した。(章子) ◇軽鳧の子が見つからなくて、聞くところによると、蛇に食べられた由、残念であった。間もなく平家ボタルが見られるとのこと、こういった処を残すようにしている区の姿勢に敬意を表したいと思う。(享子) |
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薬王院山門 |
◇薬王院は、ぼたん寺として有名で、こんな所に京都か鎌倉のお寺のような静かなたたずまいのお寺があったかとびっくりさせられる。(ちなみに毎年4月18日、牡丹茶会が開かれるので有名) 今回はその牡丹もとっくに終わっていて、梅雨の最中の雨に打たれつつの吟行で苦労した。(章子) ◇梅雨のさ中、生憎の雨となり、おとめ山公園は足早に通り過ぎてしまった。 薬王院の山門に皆が軒を借りる事となった。吟行は雨も又よしと言われるが、やはり集中出来なかったと言い訳する。(好子) ◇牡丹の花の頃に、ぜひ再訪したいと思った。「東長谷寺」の名のとおり、奈良の長谷寺を思わせるたたずまいだった。(隆雄) |
◇牡丹の並ぶ急磴の上に立つ六地蔵の赤頭巾が印象的だった。(隆雄) ◇東の長谷寺と云われる薬王院の牡丹は、花時はさぞやと思う立派な葉が茂っていました。雨で腰かける所が無く、落ち着かない吟行が残念でした。(操) |
薬王院境内 |
薬王院境内 |
◇手入れの行き届いた境内には睡蓮の鉢があり、下見に来たときには睡蓮のピンクの花が咲いていたのに、今日は雨のせいか、一つの花も見ることができなかった。(瓔子) ◇朝には雨は止むと云う天気予報に反し、吟行で歩いて居る間中降り続いた。薬王院の牡丹もとっくに終わって居り、雨と茂りだけで句作りに苦しんだ。(周雄) |
◇覚悟していた程のひどい降りではありませんでしたが、人の気のない野鳥の森の暗さに躊躇しました。(操) ◇青葉闇に降る雨は何か心もとなく、ただ雨の音を聞くしかなかった。吟行に傘ほどじゃまなものはないと思いつつ公園や寺を巡りました。(とめ子) |
野鳥の森公園 |
丈余とも江戸の名残りの松涼し | とめ子 |
連れを呼ぶ声とぞ聞きぬ残り鴨 | 律子 |
乱磴に頼みの手すり梅雨に濡れ | とめ子 |
電線に日和見顔の梅雨鴉 | 律子 |
手の届かざる楊梅の実のたわわ | 章子 |
梅雨暗し四阿に句を記すとき | 淑子 |
梅雨暗し茶室の門の昼灯す | とめ子 |
墓守の足元に焚く蚊遣香 | 章子 |
昼暗く入るをためらふ梅雨の森 | 操 |
梅雨しとど坂はこれより七曲り | 律子 |
さみだれや路辺の地蔵に供華もなし | 瓔子 |
空き箱に猫の寝そべる梅雨の土間 | 章子 |
◆今朝は激しい雨音で目が覚め、どうなることかと思いましたが、大した大降りにもならず、助かりました。お天気がよければ、都内とは思えぬ程緑深い公園をゆっくり散策できたのでしょうが、傘を手放せず毎度のことながら、精神統一ならずに終わり残念でした。(律子) ◆雨の中の吟行で久しぶりにしっとりとぬれての句会でした。おとめ山は自然の環境の中での俳句作りでお花が見られてよかったです。(幸子) ◆二回目の虹の会に出席し、生憎の雨でしたが、おとめ山公園で濃い緑と数多くの植物に触れ合い、癒された一日でした。(三重子) ◆始めての参加で、全てが目新しくおもしろく思いました。句のできは問わず、楽しく過ごせた事を感謝いたします。ありがとうございました。(まさこ) ◆虹の会二回続いての雨。高田馬場駅はよく利用するが、おとめ山は初めて来た。都会に緑を(そして螢も)残そうと活動されてきた方々、現在のボランティアの方々に頭の下がる思いである。薬王院も大変に美しいことろで、牡丹のころに来てみたいものだと思った。(淑子) |