第113回 虹の会 目黒雅叙園百段雛まつり吟行

平成27年2月15日



参加者13名
天気
句会場下目黒住区センター


目黒雅叙園


百段雛まつりパンフレット
◇目黒雅叙園の雛まつりは今回で6年目、「瀬戸内のひな紀行」として瀬戸内地方のお雛様を中心に展示されていました。入場料は1500円。前売りだと1200円になると幹事さんから聞いていましたので、あらかじめチケットを手用意して出かけてきました。(瓔子)

◇雅叙園の雛の膳のランチと雛飾りを見るツアーに参加している人が多いらしく、車寄せには観光バスが沢山止まっていた。春の訪れがこんな所にも感じられる。(章子)

◇重要文化財だという百段階段館の室々のきらびやかさにひけをとらない雛々が飾られていました。雛を乾燥させないが為に暖房の無い広い室の寒さはこたえました。(操)

◇まずは、百階段の室内の彫刻、装飾に圧倒された。一流の芸術家が名をつらねるその造りの豪華さは云われる通り、桃山風、日光東照宮の系列と頷く。雛飾りでは、京阪と江戸の違いを知った。豪商の雛飾りは格別であった。(享子)

◇戦禍をまぬがれた百段階段の八十年の歴史は重く、当時の贅を尽くした美術品の内装の数々には圧倒されるばかりでした。それに加え、雛飾りの数々には、寒さも忘れるほどでありました。(千里)

◇目黒雅叙園の百段階段、初めて行きました。時代びなもさることながら、各部屋の豪華な設えに感動。(お陰で句は作れず・・・)今度は建物をじっくり見て見たいです。(晴子)


展示場入口に飾られたお雛様

雅叙園の通路
◇文化財保護の為とかで、暖房していなかったので、寒かった。沢山重ね着をして来たが、手は冷たくて、人が多かった為、現場で句を書くことが出来なかったので残念。
雛よりも百段階段の方が、歴史的に値打ちがあるのではないかと思った。(周雄)

◇百段雛まつりは豪華な古いお雛さまから庶民的なかわいいお雛さままであり、楽しめました。
また、会場自体が文化財ということで、天井から、欄間、柱までまさに豪華絢爛な展示会でした。(恵子)

◇お雛様も大変素晴らしかったが、建物のお部屋もすごいと思った。大切に残してほしい。
あの99段の階段をお料理等もって運んだとか、和服が当然の時代と思われるが、大変だったことだろう。(淑子)

◇百段階段に見る雛人形は圧巻だった。気品あふれた人形達に圧倒される思い。(隆雄)

◇「瀬戸内ひな紀行」とあるが、なかんづく塩田で財をなしたという倉敷野崎家のものが圧巻と見た。現地の家屋敷も訪ねてみたい。(宏治)

◇「清方の間」の美人画が特にすばらしかった。古雛は個人的にはどことなくアンバランスは享保雛が好き。(章子)


◇百段階段の館を出て、雅叙園の中も少し歩いてみた。和風の飾りつけがいろいろと工夫されているのが面白く、作り滝のある庭園にも出てみた。(瓔子)

◇日本庭園が規模縮小されたという点は少し残念。(淑子)

小路紫峽先生選
贅尽くす御殿作りの雛かな池田宏治
雛道具色絵の酒器のこまごまと伊藤瓔子
雛の膳召しませと箸添へらるる尾好子
一献を交す二寸の仕丁雛池田宏治
銀の御髪百歳雛かな堀内淑子
涅槃会や数珠を手に子ら畏まる尾好子
出で入りの客つるし雛揺れ止まず荻野 操
豆ほどの碁石白黒雛道具伊藤瓔子
琴の音や障子明かりの螺鈿の間大淵享子
雛飾る贅を尽くせる旗亭の間大淵享子
雛の顔今は昔の美男美女荻野周雄
部屋ごとに意匠を凝らし雛飾る池田章子
江戸独楽に目鼻描けば雛となる岸本隆雄

先生からのメッセージ
雛人形に圧倒されました


参加者のひとこと
見事な雛の群像に力をもらい、百段の階段が上がれたのが不思議です。(柳影)
百段目では、寒さが身にしみた。それまではあまり寒さを感じないぐらい、雛達に見とれていた。日本の文化の深さを見た感じ。(隆雄)
雅叙園の百段階段を登り、さまざまなお雛様に出会う。久しく飾っていない我が家のお雛さまを思い出した。やはり飾らなくては!
増上寺にも足を伸ばした。涅槃の日である。お寺の幼稚園児が正座してお説教を聞いていた。私にもよくわかる説明であった。(好子)
雛で七句はとても無理と思っていたが、どうにか形にできた。雛作り匠の技に恐れ入る。(宏治)
百段階段の七つの部屋はそれぞれ意匠が違い、とても素晴らしかったので、お雛様と合わせてこのページでご紹介したかったのですが、撮影禁止でした。パンフレットの写真で雰囲気を感じとっていただくほかないのが残念です。(瓔子)