第114回 虹の会 池上本門寺吟行 |
平成27年3月29日 |
|
|
|
本門寺の石段 |
◇西駒込の駅から道を尋ねつつ、花をたどって歩き、池上本門寺をめざす。どの公園も家々の庭も街路樹も桜は美しく、八〜九分咲となり、散り始めているものも・・・見とれるうちに本門寺に着く。(千里) ◇朝桜を見ようと早目に家を出たが、すでに数人の句友がもっと早く来ておられた。(隆雄) ◇このあたりに嘗て茅舎が龍子を頼って住んでいた、ということを読んだことがあるが、今日の本門寺の満開の桜を、茅舎ならどう詠んだだろうかと想像しながら花を眺めた。(柳影) |
◇初めての池上本門寺、迷いながらやっとたどり着いたと思ったとたん、目の前に百の石段・・・。二の足を踏みつつも、止むなく登りました。(とめ子) ◇九十六段の石段を一気に登るのは不可能だったが、トレーニングでかけあがる若人をうらやましく眺めていた。(隆雄) |
境内 |
五重塔 |
◇花人に賑わうからか、三月というのに本堂の前に甘茶をふるまっていて、驚きました。花の風に吹かれつづけた後で美味しく飲ませて頂きました(操) ◇日蓮宗の大本山、広い伽藍を一周するだけでくたびれる。日蓮入滅の地、力道山の墓など見どころ多く、折しも花の見ごろを迎えるとあって、境内の大勢の人で賑わう。(宏治) ◇池上本門寺の桜はちょうど見頃だと思いました。五十塔の立つ広い墓苑、また日蓮の説法像のあたりはとくに美しかったです。(章子) |
◇日蓮上人の巨大な像に圧倒された。上人ににらまれては、桜も散りにくかろうと思った。(隆雄) ◇江戸時代の御用絵師、江戸狩野の菩提寺とのことで、宝塔を囲む墓所に探幽はじめ一族のお墓があります。探幽のお墓は、ひょうたんの形をした珍しいものでした。(瓔子) |
日蓮上人説法像 |
日蓮上人の宝塔 |
◇池上本門寺は日蓮上人の入滅の地である。広大な墓苑に名士の墓も多数あり、桜の花も満開であった。(好子) ◇石段を下りたところに日蓮の入滅した場所があり、そこにお線香を上げ、上人が最後に寄りかかって説法したという柱の一部を撫でてきました。ご利益がありそうな気がしました。(章子) ◇お廟所は深閑としているが、空が広いので、明るく清々しい感じがした。(享子) |
◇懐かしい力道山の像に会った。半裸で腕組みしたポーズは力感溢れていたが、あれを懐手と詠んではいけないだろうと思い、あきらめた。(柳影) ◇五重塔の左のほうへ行くと力道山のお墓があり、右に行くと池上会館の屋上に行くことができる。屋上の展望台から見る、桜に彩られた本門寺の景色が素晴らしい。(瓔子) |
力道山の墓 |
大桜大梵鐘に並び立つ | 伊藤瓔子 |
宝前に並ぶプランタチューリップ | 荻野周雄 |
力道山の墓はここよと春の蝶 | 池田章子 |
乱磴に脇見のならず花の寺 | 荻野 操 |
花の寺髭題目を長くはね | 尾好子 |
予報より雨の遅れて花見かな | 竹内柳影 |
名にし負ふ寺院の広し木の芽風 | 瀬戸とめ子 |
桜花大樹ばかりや本門寺 | 荻野周雄 |
咲き満ちて桜は塔を隠しけり | 岸本隆雄 |
墓地はづれ耳そばだてて初音聞く | 大淵享子 |
喘ぎつつ登る石段花の寺 | 尾好子 |
花の磴九十六段とは長し | 堀内淑子 |
寄せ墓は万朶の花を天蓋に | 池田章子 |
◆りっぱなお墓ばかり整然と並び、高価なお花が供えられておりました。枝振りの見事は初桜も堪能しました。(とめ子) ◆見晴もよく、桜も風に散ることなく、見頃であった。花に見惚れて、あちこち歩き廻り、少々疲れた。古刹の貫禄十分のお寺であった。(享子) ◆力道山のお墓には行かなかった。次の楽しみとする。ほぼ満開、とてもよい桜吟行となって感謝。(隆雄) ◆大坊で日蓮聖人の涅槃図を見ることができたのは、一興だった。(宏治) ◆心配していた雨は句会の始まるまでは降らず、ほっとしましたが、風が強く、花を見ながらの弁当は止めて、会場での昼餉にしました。(操) ◆楽しみにしていた三大くず餅屋の一つ、浅野家のくず餅を食べて帰ります。(章子) |