第115回 虹の会 流山吟行 |
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流山電鉄 |
◇雨の予報が思いもよらない日照り、汗を流しながらの吟行となりました。 今日の吟行地流山は、初めての地、切符は現金でしか売らないという流山鉄道に一昔前に戻った様で遠くへ来たと思いました。(操) ◇二両連結のワンマンカーの流電が楽しかった。(隆雄) |
◇江戸川の土手は近所の人の話では、つくば山、富士山、スカイツリーが見えて、夏は花火大会も催され、たいへんいいところだとのことです。 残念ながら、今日はかすんで富士山も筑波山も見えませんでしたが、川風に吹かれておにぎりをほおばり、気持ちよかったです。(章子) ◇真夏に近い炎天下でしたが、乾いた風に救われました。 川風に吹かれ、舟運の盛んだった時代に想いを馳せました。(享子) ◇江戸川の土手に登ると風も快く、サイクリングを楽しむ人々も多かった。今は消えてしまった水上交通の盛んだったころが二つの渡し跡に偲ばれました。(千里) |
江戸川 |
閻魔堂 近藤勇陣屋跡 |
◇近藤勇の武運ここに尽きしと思うと感慨一入。閻魔大王の舌をだしている像を見るのは初めて。全国で分かっているのは4つという。(宏治) ◇流山がこんな歴史ある街とは知らなかった。現地に立って聞くと近藤勇が近しく感じられる。(淑子) ◇観光のポイントとされる所で待ち受ける案内の方々の熱心さに参った。一々俳句の会で来ており、俳句を作らなければならないのでマイペースで回らせてほしいと断ることに。 新撰組は悪くない、世間で言われている程人を斬ってはいないと若い女性の案内人。新撰組が悪いなどと思ったことは一度もない。(柳影) ◇近藤勇陣屋跡では、説明のボランティアや少女の剣士姿に出会い、この町の勇贔屓を感じました。(享子) |
◇初めて訪れた流山だったが、土蔵や古い建物などが点在する静かな街だった。昭和の頃の思い出がよみがえって来た。コンビニのない街もあるんだと思った。(隆雄) ◇流山市が江戸回廊と紹介されるだけあり、街には古い商家や蔵が多く、江戸明治と時の流れと共に発展したおもかげがいくつも残されている。(千里) ◇教えてもらった万華鏡の店を訪れてみる。たかが万華鏡と思っていたのは大まちがい。素晴らしい世界が小さな覗き穴から見える。この町に来て見るとは思わなかったが、良いものを見た。(淑子) |
江戸回廊 見世蔵 |
一茶句碑 |
◇一茶の句碑は、赤城神社の木下闇に立っていました。御社は急な石の磴の上、人影もなく大木の茂りで暗いほどなので、行くのを躊躇していましたが、章子さんと二人なら、と登ってみました。 赤城山から山が飛んできた、というのが流山という地名の由来だそうです。 一茶の句は、「越後節蔵に聞こえて秋の雨」 (瓔子) |
◇句会場は、一茶双樹庵。みりん醸造で財をなした秋元本家跡。 秋元三左衛門(俳号)双樹とは親交があり、一茶は数十回この地を訪れているそうです。 炎天下、白く輝く石庭がきれいでした。ここにも一茶の句碑がありました。(瓔子) ◇一茶ゆかりの一茶庵での句会は思い出になりました。(章子) |
一茶双樹の庭 |
幾そ度地図確かむや炎天下 | 操 |
富士塚や歴史を語る木の茂り | 柳影 |
らしからぬ堂に舌出す閻魔かな | 瓔子 |
青蔦のからむ板碑の文字読めず | 宏治 |
渡し場の残る江戸川草いきれ | 章子 |
幟立て老舗呉服屋浴衣売る | 宏治 |
風強し土手に日傘を持て余す | 淑子 |
句碑探し入るをためらふ木下闇 | 瓔子 |
富士塚に立てば忽ち汗の引く | 隆雄 |
下闇に一茶の句碑をなぞり読む | 章子 |
渡し場の跡草茂るばかりなる | 隆雄 |
◆市の博物館では流山の歴史や地域の特色を学ぶことができ、大変勉強になりました。(千里) ◆炎天下ということもあり、人影の少ない街で、公園の緑陰にお弁当を食べる間、誰も通ることがなかった。(淑子) ◆流山なる方に出かけたのは始めてで、青田の広がる関東平野を期待して来たのは、全く見当はずれだった。しかし、天気予報が外れお天気になり実に幸運だったが、当然ながら、暑さには参りました。 近藤勇や一茶が観光の目玉のようだが、僅かな縁をいつ迄も大切にして居るのに感心した。(周雄) |