第116回 虹の会 次大夫堀公園吟行 |
平成27年7月20日 |
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世田谷区立次大夫公園へは、小田急線成城学園、または東急田園都市線二子玉川駅よりバス、次大夫公園前下車。徒歩2分。 |
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◇炎天下の吟行となり、熱中症に備え、水の用意に怠りなし。(宏治) ◇梅雨明けの好天に恵まれましたが、大変暑い日でした。次大夫堀公園の中は大木が多く、木陰に休めて思いの外、苦なく吟行が楽しめました。(千里) ◇世田谷区の次大夫堀公園。民家園というめずらしい公園。江戸時代の昔を伝えて懐かしい風景があちこちに。(好子) ◇「生きている民家」を標榜、いろいろな工夫がされて居る。鍛冶屋の会、そば打ち、藍染め等々、同好の士が集まって江戸明治の農村の生活を残していこうとされて居る。棚田をなす青田、なす、きゅうりの畑も本格的だ。牛、鶏も居たらもっとよい。(周雄) |
◇移築された古民家は軋みがなく、実にしっかりしていた。名主の家などは間数が多く、戸締りが大変だろうと思った。
現在五名で六軒の古民家や蔵の戸締りと毎朝の拭き掃除を担当している由。冷房はなく、大変な仕事だとご努力に感心した。(柳影) ◇茅葺の建物は実際には住んだ経験はないのだが、へっついさんやら十能、ごとくなどは子供のころ使っていた。いまは死語に近いと思う。冷暖房のない昔はやはり今考えるよりずっと住みづらいことだったろうと思う。(好子) ◇古民家の入り口にある茶屋ではラムネが冷えていて、暑い日中の吟行途中の一涼を味わうことができました。(千里) ◇梅雨明けの暑い日でした。縁台に腰かけてしばし涼風を楽しみました。(とめ子) |
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◇とにかく暑かった。古民家では、この暑さでも夏炉を焚いていた。部屋の窓も戸も何もかもすべて開け放ってあった。(隆雄) ◇古民家では暑い中、夏炉が焚かれ、おいしいお茶も頂けて、有難かったです。(章子) |
◇藍染めの会の人達が、甕の温度をはかったり試し染めをして、その色合いを確かめていた。一年もの、二年もの、もっと古いものなどの色合いの違いがよくわかり、面白かった。 ここでは藍草つくりからすべて手作業で行っていました。(隆雄) ◇ボランティアの藍染めの会の人から藍甕の蓋をとって覗かせてもらった。藍の花というのを初めてみました。できた染料を二年間寝かせてやっと染めることが出来ると聞いて頭が下がりました。(章子) ◇藍の作り方を説明を聞きながら、甕の藍を見せてもらいました。藍の花の状態で、発酵の具合を判断するとか。熟練の必要な仕事と感心しました。(瓔子) |
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◇青田を吹く風がまことに心地よい。夏休み入りの園は、水辺にざり蟹釣りなどの親子連れが目立つ。コンビニで買った裂きイカでざり蟹が釣れるという。(宏治) ◇次大夫堀に沿って、夏休みに入った子供達や親子連れが思い思いに遊んでいて、いい公園でした。青田もすくすく育って涼しげでお子さんに「ほら田んぼだよ」と教えているお父さんがおられました。(章子) ◇公園内の小川には親子で(男の子が多く)ざり蟹を夢中で捕る姿が見られました。(千里) ◇夏休みとあって、園の小流れにざりがにとりの子供達が四、五人、流れに足を入れて涼をとりつつ遊んでいました。始めてのところで珍しい思いで園を巡りました。(とめ子) |
用水の名残りの流れ蜻蛉生る | 好子 |
緑陰に憩ふバイクは郵便夫 | 章子 |
蛙鳴く江戸の名残りの民家園 | 隆雄 |
水底の石のきらめく夏の川 | 隆雄 |
古民家に一歩夏炉を焚く匂ひ | 好子 |
甕の蓋取れば藍玉匂ひけり | 隆雄 |
藍甕の藍よく匂ふ溽暑かな | 章子 |
虫籠は子の宝函見せくるる | 柳影 |
藍染める額に汗の滲みけり | 隆雄 |
藍甕に藍の華咲く土間涼し | 瓔子 |
◆次大夫堀公園は、古民家や青田、いろいろな作物を少しづつ育てている畑などもほか、藍染めや機織りなど見どころが沢山あありました。畑には藍の草も育てられており、畑も展示にひとつと聞きました。季節を違えてまた来てみたい吟行地です。(瓔子) |