第12回 虹の会 関口芭蕉庵吟行

平成9年9月14日



参加者10名
天気晴れ
句会場関口芭蕉庵
集合場所地下鉄江戸川駅改札口
  
この日詠まれた季語たち
萩・さるすべり・蛇穴に入る・蛇の衣・色鳥・秋日・花野
薄紅葉・虫・障子・秋の蚊・祭・神輿・円座・さわやか
蟇・落葉・秋雨・秋・芭蕉・破芭蕉・曼珠沙華・うすら寒
柳散る・竹の春・蝉時雨・水澄む・色無き風・秋の蝶
薔薇・枯葉・野分晴れ・水の秋・柿・桜紅葉・あきつ・汀女忌


地下鉄江戸川橋駅集合。神田川に沿って遊歩道を歩く。ちょうどお祭りの日で、対岸を御神輿が通るのが見えた。椿山荘の裏をさらにまっすぐに行くと関口芭蕉庵の門がある。ここは芭蕉が江戸に出てきて、神田川の工事に携わったころに住んでいたところである。
一行はさらに先の新江戸川公園に足を伸ばした。細川家の屋敷跡で、池をめぐって吟行するには良い場所である。
関口芭蕉庵に戻って、庭を見て歩く。一番奥の小高い所に芭蕉堂があり、翁の像が安置されている。ほかにいくつかの句碑などがあり、芭蕉も植えられている。(瓔子記)
残暑の厳しい一日。お庭は野趣が広くはないがあふれるところだが、何しろやぶ蚊が多くて、じっとしていられない。(虫除けスプレーも吟行必需品)また、熟し柿が落ちて来るなど、いろいろ。
はじめて、芭蕉の葉を見たが、江戸時代にこの植物の名前を自分の俳号にする人は相当変わった人だったのではないかと思った。(淑子記)


小路紫峽先生選

せせらぎの音するところ虫を聞く静子
香煙の蕉堂障子貼り替へぬ
蛇の衣これ見よがしに掛かりけり瓔子
さしちがひして折れ折れの芭蕉かな静子
爽やかに挨拶交わす手に句帳静子
使わずに済みし土嚢や野分晴
秋の蚊に刺され地団駄踏みにけり丹花